せっかくの一人暮らし。自分好みの雑貨を置いて、インテリアを存分に楽しみたいけど、そこに立ちはだかるのがホコリなどのお掃除問題。インテリアも楽しみつつもきれいをキープする方法を、フォトスタイリストのヤノミサエさんに聞きました。

ヤノミサエ

ヤノミサエ

猫3匹と暮らすフォトスタイリスト。フォトスタイリングほか各種写真・動画講座を開講しながら、WEBメディアを中心に猫&大人の一人暮らしについて情報発信中。企業・WEBメディアへのスタイリング・コンテンツ提供、動画制作、セミナー講演なども積極的に行う。

https://misaeyano.com

ヤノミサエさん おウチのプロフィール

・賃貸住宅
・63平米
・3階建てのメゾネット2DK
・1F=キッチン&水回り、2F=リビング、3F=寝室
・居住年数 1年未満
・一人暮らし+猫5匹

来客などのタイミングが掃除の良い機会に

家事全般がイマイチ得意ではない私。掃除も家事も食事の支度も、お金に余裕があったら誰かにやってほしい! というのが本音なのですが、そうもいかないのでしぶしぶ自分でやっています。

なかでも掃除は本当に面倒で好きではないのですが、週に何度か自宅で写真関係のレッスンをやっていることもあり、来客前に掃除をするというのが私の掃除スケジュールになっています。来客があるから、そして一緒に暮らす5匹の猫たちに汚い部屋で過ごさせたくないという思いから、最低限のキレイが保てています。

掃除が楽になりスッキリ見えも!「8:2」の法則とは?

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とはいえ、決して楽しく掃除をしているわけではないので、できるだけ掃除が楽にできる部屋にしようと、「8:2の法則」を心掛けています。

しまうが8割:見せるが2割。これが私が掃除がしやすいなと感じる比率です。あくまでざっくり比率なので7:3でも全然問題ないのですが、基本はしまう収納にすることで、掃除を楽にすることができます。
たとえば、上の写真の棚には10個の収納スペース(引き出し)があるのですが、引き出しや箱を使ってしまう収納にしたのが8個、本はそのまま入れて背表紙が見えるので、見せる収納で2個になっています。まさに8:2の収納。

こまごましたものは「しまう」が吉

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前回もご紹介しましたが、文具などのこまごましたものはテーブルに出しっぱなしだと散らかって見えるのと、猫が遊んで転がしてしまうので、引き出しに入れてしまう収納にしています。引き出しを仕切ったことで戻す場所=定位置が明確になり、散らかりづらくなる効果も。ホコリもつかないので掃除も楽ちんです。

インテリアを楽しむのは場所を決めて

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しまう収納にしておけば掃除は楽ですが、あまりに表に出ているものが少ないのも、インテリア好きな私としては味気がないなと感じてしまいます。そこで、リビングの棚の上だけは「飾ってもよいスペース」と決めてインテリアを楽しんでいます。掃除はホコリをササッととるだけ。隙間に差し込めるクイックルハンディが便利です。

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「壁を使ったインテリア」も掃除が楽なのでおすすめです。前回ご紹介したDRAW A LINE(ドローアライン)は空いている空間スペースを利用することができるインテリアアイテムで、壁に絵やポスターを飾ることで掃除を楽にしつつ、インテリアを楽しむことができます。

床置きも最小限にして掃除をもっと楽に

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床置きのものを少なくすると掃除が楽になりますが、ケーブル類も床から少し上げておくだけで、いちいち掃除のときに持ち上げなくてもよいので簡単に掃除ができます。小さなことですが、こういう掃除を楽にするコツを増やすことで、掃除が億劫にならないようにしています。

リビング以外の場所も「8:2」の法則でおしゃれにスッキリ

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リビングだけでなく、キッチンでも8:2のしまう収納を心掛けています。キッチンの上には調味料などは一切出さず、キッチンツールなどもぶら下げていません。調味料などが油で汚れるのも防げますし、猫のいたずら防止にもなって一石二鳥。

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洗面所でもしまう収納を徹底しています。鏡裏収納を活用しつつ、洗面下の収納スペースもあるので、洗剤などもしまう収納に。こうしておけば使った後の拭き上げも簡単で、いつもきれいをキープできます。

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最近はお風呂アイテムも棚置きをやめて、空間収納にしました。浴室乾燥の物干しにバスケットごと吊るすことで、浴室内の棚のヌメリもボトル底のヌメリも軽減できます。空いている空中スペースを利用して置くアイテムを減らすことで、掃除は格段に楽になりますよ。

たくさんの見せるインテリアに憧れはあれど……掃除とのちょうどよいバランスを見極めて

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掃除を楽にするために8:2のしまう収納にして、できるだけ床置きを減らすという工夫。これのおかげで掃除嫌いの私でもなんとか日々を乗り切っています。モノがたくさんある「見せる収納」にもあこがれはあるのですが、掃除が追い付かなくなりそうで私にはかなりハードルが高いので、隠しつつも少しだけ見せる、というのが、猫5匹と暮らしている今の私には合っているようです。

インテリアを楽しみつつ、掃除もしやすい部屋作り。今後も試行錯誤して作っていきたいと思います。

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