憧れの、大きなグリーン。高さのあるグリーンは、インテリアの目玉にもなります。でも、慣れていない人は枯らしてしまったりして、後悔することも…。「ビギナーさんにおすすめしたいのは、まずスタンドを使って、手ごろなサイズのグリーンを底上げさせることです」。今回も教えてくれるのは、工房「グレナトレド」代表、グリーンコーディネーターの新井奈緒子さんです。
新生活に、大きな観葉植物を…は、ちょっと待った!
新年度に入り、気分も一新! インテリアにも、フレッシュなグリーンを取り入れたくなる季節です。「よ〜し、ここは思い切って、大きなグリーンを買っちゃおうかな!」
そんな気分にもなりますが、植物との付き合いにまだ慣れていないという人は、ちょっと待って。
「この子、枯れそうなんです、なんとかしてください!」
これまで、わが工房にも、たくさんの特大グリーンがお客さまから持ち込まれてきました。単純に水不足になったもの、日照が足りていないもの、病気になったもの、根腐れしてしまったものなど、さまざまです。
サンセベリアなど、もちろん種類によっては、ほったらかしでも大丈夫なものはたくさんあります。ビギナーさんは、どうしても見た目のよさで選びがちなので、お手入れ方法を間違え、枯らしてしまうということがよくあります。
サイズのあるグリーンは、高価です。また、枯れてしまった後の処理も大変で、リスクが大きい。やっぱり、手ごろなグリーンで慣れてから、徐々に大きなものにステップアップしていく方が安心なのです。
スタンドを使って、グリーンを底上げしよう
それでも、やっぱりインテリアに変化はほしいもの。
そんなときにおすすめしたいのが、「プランタースタンド」の活用です。最近は、ショップやホームセンターでも、種類豊富なプランタースタンドを見かけます。好みのスタンドを購入して、家にあるグリーンをのせてみましょう。
それだけで、ずいぶん印象が変わります。
たとえば120cmくらいのグリーンを購入して、スタンドにのせれば、大きなグリーンと高さは同じになります。
グリーンの価格は鉢のサイズと高さで決まりますので、こうすればリーズナブルに理想のグリーンインテリアが実現できます。また、鉢もさほど大きくないので、移動も楽。万一ダメにしてしまった場合、手放しやすいというメリットも。
ベンチや棚の上にスタンドを置いて、さらに高さをつけてみるというのも手です。
大小、いろんな形のグリーンと組み合わせれば、アシンメトリーなインテリアが楽しめます。
小さなグリーンも、スツールや椅子にのせれば変化が楽しい
目線を高くすると、風景に変化が生まれます。小さなグリーンでも、飾り方次第で、これまでと違う雰囲気に。
高さ30cmくらいのコウモリランと、掌サイズのエアプランツなどを、古道具の脚立にのせてみました。古道具はグリーンと相性がいいのでおすすめです。
同じ脚立に、リプサリスを一つ置いてみました。静的なインテリアになります。
低めのベンチに、小さなグリーンを複数個置くだけでもかわいい。
組み合わせはいろいろと工夫してみてください。
プランタースタンドがあれば、手入れも気軽
ほとんどのグリーンについても言えることですが、チョロチョロと水やりするのではなく、ベランダや外に出し、鉢底から水がしっかり出てくるくらいまでたっぷりとあげることが大切です。
スタンドに置けるサイズのグリーンは、移動させやすいので楽ちん。素材によっては、スタンドにのせたまま水をやり、しっかり水切りができるのも魅力です。
エリアによっては、GW明けくらいまで底冷えするところもありますので、スタンドにのせておくことで温度の変化から守ることができます。
ペットのいる家でも、掃除がしやすいなど、いいことは多いようです。
これから夏に向けて、風通しが特に大切になります。
初夏のうちに、プランタースタンドを手に入れて、グリーンのコンディションをととのえるとともに、新しいインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。