あっという間に、クリスマスシーズンの到来です。今年は夏が長かったので、「もうクリスマス?」という気分ではありますが、そろそろ本格的にジングルモードを入れていきましょう。今回は、意外とハードルが高そうな生の「もみの木」とのつき合い方について、工房「グレナトレド」の新井奈緒子さんに教えていただきました。
リアルなツリーを探しているなら、本物のもみの木を育ててみては?
ハロウィンが終わると、街はクリスマスのディスプレイに。
そろそろ自宅のインテリアを、クリスマス仕様にしていく人も多いと思います。
昔の日本のクリスマスツリーというと、葉が紙でできていたりして、かなりおもちゃっぽいものも多かったのですが、最近はリアルなもみの木を模したツリーが多数販売されています。が、リアルであればあるほど、やっぱり値段も張るもので…。
また、こどもが小さかった頃は、大きなツリーを飾って楽しんでいたという家庭でも、「こどもたちが大きくなったら、納戸からツリーを取り出す元気がなくなった」という声をよく聞きます。
そこで、あえての原点回帰。
生のもみの木を取り入れてみるというのは、どうでしょうか。
北欧の大型家具店「IKEA」では、11月の終わりになると、生のもみの木を販売しています。
面倒な出し入れも必要なく、本物の美しさがあるので、とても人気があるようです。
しかしこれは、根っこがなく、スタンドに立てて飾るタイプ。シーズンが終わったら返却もできるので、便利ではありますが、なんとなくもったいないような気も…。
せっかくなら、生きたもみの木を育ててみたいものです。
生のもみの木はプランターでも育つ
もみの木は、プランターで育てることができます。
耐寒性があり、基本的には外の環境を好む樹木。
アイデアとしては、クリスマスのイベントのときだけ数日間、室内に入れてデコレーションを楽しみ、終わったらすぐに外に出す。
こうすれば、一冬で枯らしてしまうということはありません。
室内外に出し入れするので、プランターは軽いものを選ぶがおすすめです。
根っこは巻き込んであるので、このままプランターに入れて、土を被せます。
好きなオーナメントを選んで、飾りつけを楽しみましょう。
12月の頭から、耐水性のある丈夫なオーナメントを選んで、外置きのツリーに飾っておくのもいいですね。24、25日前後の本番は、室内に入れて、にぎやかな飾りつけを楽しんで。
冬の間の水やりは、1週間に1〜2回を目安に、葉っぱにも全体に行き渡るように。夕方以降の時間は避けて、気持ちのいい日中に行います。
冷え込みが厳しくなる日は水やりは控えましょう。氷点下になる場合は、特に気をつけてください。
長期間持たせるためには、夏のケアが大切
もみの木は地植えもできますが、植える場所を間違えると、夏場に日の光に負けて枯れてしまうことがあります。ですから、やはり動かしやすいプランターが無難。
直射日光が当たらないところに置いて、真夏は早朝と夕方、1日2回は水やりを欠かさずに行います。葉っぱ全体に、シャワーのようにかけてあげるのがコツ。
一年をかけて大切に育てたもみの木は、またクリスマスシーズンになったら行事の主役として大活躍してくれます。
ぜひトライしてみてくださいね!