壁や床の色は変えられません。でもそれらを「ベースカラー」に収納グッズの色を合わせると、驚くほどすっきりまとまるのです。
ベースカラーは何色? 基調色を決めてから収納グッズ選びを
グリーンが彩るシャープなのに温かい空間。ひでまるさんがパートナーと暮らす築35年のリノベマンションの一室です。47平米とコンパクトなはずなのに、この開放感! 秀逸なディスプレイに心が満たされる居心地いいお部屋です。
こんな素敵な部屋は、センスがないと無理かな…なんて諦めなくても大丈夫! ひでまるさん曰く「インテリアと収納はルール」。ルールを知れば、誰でもできるのです。
今回教えてもらったルールは、「ベースカラーに合わせる」。
部屋には床や壁など、変えられないベースカラーがあります。その色に収納用品を合わせれば、お部屋と家具が引き立て合い、まとまりのある空間が作れるのです。
ひでまるさん宅の場合は、床や作り付け収納、コンクリートやしっくいの壁の色がベースカラー。
床の色:ウッド(ブラウン)
壁の色:グレー
ドアなど建具の色:白
以上の3色を基調にインテリアを決めています。色数には決まりはないので、まずはみなさんのおウチのベースカラーを見極めましょう。
目立たせたくない収納グッズは、ベースカラーに合わせる
「ベースカラーに合わせる」の一例は、キッチンのカウンター下のBOX。「ウッド」で統一したことでフローリングの木材と溶け込み、主張せず部屋に馴染んでいます。
ソファでくつろぐときに視界に入るのは、リビングの美しいオープン収納。インテリアに馴染ませるポイントは、BOXのカラー選びです。白とシルバーグレーをチョイスすることで、棚の色やコンクリートの壁と響き合い、しっくり馴染んでいます。
ポイントとして空間を引き締めるには、ベースカラーとは別の色をセレクト
こちらは開放的なキッチンにポンと置かれたキッチングッズ。小物入れにもなり、鍋ふたやおたまの立てかけもできるひでまるさん一押しのアイテムです。ベースカラーにはない赤をあえてセレクトして置くことで、空間をピリっと引き締めるポイントになるのだそう。
「目立たせない収納グッズはベースカラーに合わせて、逆に個性をプラスしたい時にはベースカラーにはない色をセレクトすることで、自分らしい「見せる収納」が可能になります。ぜひお試しあれ!」(安藤さん)
今回教えてもらったのは……
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安藤秀通 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト。都内の47平米のリノベーションマンションにて、パートナーと2人暮らし。『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)が好評発売中。