第9回目は、インスタグラマーのSugimotoさんにお話を伺いました。築30年、住み始めて9年の中古住宅の古いキッチンやリビングを少しでも使いやすくするため、リノベーションを決意。セルフリノベを選択した理由や苦労したエピソードを教えてもらいました。

Sugimotoさん

Sugimotoさん

築30年の中古住宅をセルフリノベでアップデート。妻と息子、犬1匹と北海道で暮らす男性インスタグラマー。

https://www.instagram.com/4909ken/

好きなテイストを自由に表現できるセルフリノベの醍醐味

築30年も経つといろいろな部分が古くなっていて、使い勝手もいまいち。どうにか住みやすいおウチにしたいと考え、リノベーションを決めました。セルフリノベを選んだ一番の理由は、コストを抑えたかったから。こだわる部分はこだわりつつ、手を抜く部分も自分で決めることができることができるので、満足度ももちろん高いです。

予算や時間と相談しながら少しずつ作業を進めるのは楽しく、自分の好きな所に棚を付けたり、塗ったりできるのもセルフリノベの醍醐味。キッチンとリビングの背面収納、白タイル、既存棚の塗装、水栓の交換、引戸の黒板化、すべてDIYしています。

簡単な作業はこどもと取り組んで、親子コミュニケーション

リノベをするにあたり、完成イメージはありませんでしたが、塗装する際の配色はお気に入りのソファーが馴染むように白を基調としました。基本ビンテージスタイルですが、古めかしい中にも清潔感が感じられるようにしたいと考えています。

制作期間はキッチンだけだと2~3日ほど。暮らしながらの作業なので基本1日で終わる範囲を進めるようにしていました。最初は一人で作業していましたが、息子も手伝ってくれるようになりました。今は手伝える作業が増える度に成長を感じるきっかけにもなっています。

つくってみたらイメージと違う……。それもやり直せるのがセルフリノベ

費用はキッチンだけで考えると木材約20,000円、塗料約4,000円、キッチン用水栓の交換約15,000円、タイル約10,000円、ガスコンロ120,000円くらい。おウチ全体では外壁、屋根、床なども手を加えているので250万円くらいはかかっています。

こだわりのポイントは、キッチンだけでなく、ダイニングも統一感を持たせるように、古い建具は白く塗装し、棚の木材を統一したこと。全体の統一感が高まると気持ちがいいですね。

気になる点としては、現状復帰が可能な「ディアウォール」を使ってキッチンの背面収納をつくりましたが、賃貸ではないのでしっかり固定式にすればよかったかなというところ。ただ、妻が割と気に入ってくれたので良しとしました。時間が経過するとライフスタイルも変わってくるので、その時々にあわせて変えていく予定です。

最後に

住み始めてから9年経ちましたが、やりたいことはまだまだ山ほどあります。おそらく一生試行錯誤が続く気がします。セルフリノベを楽しむコツは、完璧を求めすぎないことでしょうか。自分の技術と予算内で、できることをマイペースに続けて行くことが大切です。例えば、材料費は頑張ってもそこまで下がらないので、時間の節約を心がけるようにするとか、見えない部分はそれなりで済ますとか、ぜひ気軽に取り組んでみてください。