第10回目は、インスタグラマーのfumiさんにお話を伺いました。昔住んでいたおウチのキッチン収納が今のキッチンに合わず、ずっと使いづらさを感じていたそう。そこで暮らしやすくするためにセルフリノベを選択! そのときに苦労したエピソードやおすすめのリノベポイントを教えてもらいました。

fumiさん

fumiさん

小学生3人の子育てと両立しながら、家具やインテリアをつくるDIY系ママインスタグラマー。

https://www.instagram.com/fumifumi_3/

好きなテイストや収納家具を見つけて、自分なりの設計図をつくる

キッチンの家具や収納は、アパートで生活していたときのモノをそのまま使っていたため、使い勝手が悪さに長らく悩んでいました。そんなときにSNSで見つけた造作の食器棚がとても素敵で、自宅にほしいと思ったことがきっかけでリノベを決めました。

工務店などに頼まなかったのは、単純に自分で作ってみたいという気持ちが強かったから。一応YouTubeなどで動画を見て、自分でもできそうだったので挑戦することにしました。それとやはり費用の節約です。おウチを購入したばかりなことや、こどもが小さかったこともあり、少しでも安くつくろうと思いました。

資料はSNSで気になったモノをスマホでスクショしてまとめたり、YouTubeで海外の家具づくり動画を参考にしたり。デザインに悩んだら、造作家具の施工事例を比較して参考にすることもありました。図面などは描けないのですが、理想の収納をメモにまとめて簡単な設計図も作成しました。

こどものお世話をしながら、コツコツ作業で約2ヶ月

実際の作業は基本1人で、家族には「こうしたいんだよね」というイメージだけを伝えて始めちゃいました。元々使っていた食器棚の撤去など大掛かりな作業は夫に手伝ってもらいましたが、買った資材を運ぶといった細かい力仕事は自分頼りだったので、一苦労。でも壁に漆喰を塗っている最中にこどもの世話をしたり、家事をしたり、状況によって作業できず大変だったことも、今ではいい思い出です。

キッチン全体でかかった費用は12万円(家具の材料費含む)くらい。食器収納づくりにSPF材や、当時は安かったワンバイ材を多く使ったことでかなり節約できたと思います。制作期間は、末っ子が幼稚園に入る前だったので、お昼寝タイムに少しずつ進めなくてはならず、完成までは家具の制作を含めて約2か月かかりました。

消臭や掃除のしやすさを考えた壁や戸棚の素材

キッチンをリノベする人におすすめしたいのが、まず壁に漆喰を塗ること。焼肉や魚を焼いた臭いなど料理の臭いが残らないのでとても助かりました。二つ目はコンロ周りの壁をタイルにすること。料理の汚れが軽く拭くだけでキレイになりますよ。

個人的なこだわりは、つり戸棚の扉に塩ビ板をつけて中をみえるようにしたこと。お気に入りの食器を並べて見せる収納を楽しんでいます。

お気に入りの食器棚ですが、実は引き出しの一部がうまく入っていない場所があります。このままでも使えるのですごく困っているわけではありませんが、気になるのでどこかのタイミングで直したいと思っています。あとは照明まわりも変えたかったのですが、これは資格がないとできないので諦めました。でも、資格を取得してリベンジしたい気持ちもあります。

最後に

もしセルフリノベに挑戦するなら、理想とするイメージをしっかりと固めることが大切だと実感。ネットでも雑誌でもいいので、いいなと思ったものは記録して、作業は動画でイメージトレーニングをしておくとうまくいきやすいです。他にも、想定の2倍の時間がかかると思って取り組むと、余裕をもって進めることができます。そして最後に一番大事にしたいのは、セルフリノベを楽しむこと!失敗するのは当たり前なので、とにかく楽しんでほしいです。