藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月1レギュラー出演中。

https://allabout.co.jp/gm/gp/31/

4月20日-5月4日は穀雨「(こくう)」。穀物へ恵みの雨が降り、夏への準備がはじまる頃

4月20日頃に降る雨は「百穀春雨」と呼ばれ、農作物への恵みの雨とされています。雨の日も少しずつ増えはじめ、春が終わりを告げて夏に向かい出す、季節の変わり目です。

湿ったこの季節におすすめしたいのが、ベランダ掃除です。
外の掃除は晴れた日に…と思いがちですが、実は雨の日こそ外掃除には吉。雨が降っていたり湿度が高いと、ホコリが立ちにくく、掃除が近所迷惑になりにくいのが理由の一つ。
また、雨で濡らされれば、固まった汚れも柔らかく落としやすくなるのもいいところ。
手すりや窓などを拭いても、湿度が高いと拭き跡がつきづらいという利点も!

湿気が多いと花粉も飛びづらく、外で作業するのもストレスになりにくい雨の日は、ベランダ掃除にもってこいなんです。

4月下旬の暮らしデータ

●平均気温 16.0℃
●平均降水量 37.5mm
●相対湿度 63%
出典:気象庁ホームページ

ベランダ掃除。用意するのはこれ

まずは掃除道具をご紹介。

●マイクロファイバークロス(使い捨て)
●バケツ
●ウエス
●ビニール袋
●使い捨て手袋
(あると便利)台所用中性洗剤

STEP1 まずは髪の毛や砂塵などを掃き掃除

洗濯物を干すベランダは、髪の毛や繊維屑が砂塵と混じり合い、固形の汚れになりやすい場所。床が濡れていない場合は、サッとゴミをまとめておきましょう。

STEP2 湿った雑巾で手すりを拭く

他の掃除箇所同様、掃除は上から下に、がルール。手すりなど比較的高い場所から掃除をスタートさせましょう。

雨の日なら固く絞った雑巾で、手すりを拭きましょう。雨の水分で汚れが緩くなっているので、少しの力の拭き上げでも汚れがしっかり落ちるはず。

STEP3 網戸を外側から拭く

網戸も同じ要領で、汚れやすい外側から拭きます。思った以上に汚れていることも多いので、バケツ内で水洗いしても落ちない汚れがつくことも。
使い捨ての雑巾やマイクロファイバークロスなので、時短しつつ掃除を進めましょう。

STEP4 雨で緩んだ床汚れを拭き取る

晴れた日は水とデッキブラシがないと落ちない汚れも、汚れが緩んだ雨の日なら雑巾で大抵の汚れが落とせます。
足跡がつかないよう、奥から手前に向かって床を拭き進めます。網戸同様、雑巾がかなり汚れる掃除なので、捨てても惜しくない雑巾を使って。

室外機の上もついで掃除

本格的な夏の稼働シーズンを前に、室外機もついでに掃除を。
室外機まわりの汚れが黒くベタつく場合は、煤煙(排気ガス)が多く含まれているので、食器用中性洗剤を水に数滴垂らすことで界面活性剤を加えるか、少量のセスキ炭酸ソーダでアルカリを加えると、汚れが落ちやすくなります。

雨の日にベランダを掃除し、迎える快晴の日の清々しさをぜひ味わってみてくださいね!

あわせて読みたい