6月5日-6月20日は「芒種（ぼうしゅ）」。本格的になる夏を前にエアコン掃除
「芒」は見慣れない漢字ですが、稲や麦の穂先にある細い毛のようなものを表しており、それらの種蒔きをするのに適している時期を表しています。
梅雨の足音が近づき、湿気が空気に満ちてくる頃、自然がうるおい始める一方で、家の中では注意が必要な季節でもあります。
湿気と気温の上昇により、エアコンのフィルターにたまったホコリやチリに潜むカビ胞子が一気に活動を始め、アレルギーの原因になることも。知らないうちに、エアコンから吹き出す風とともに胞子が室内にまき散らされているかもしれません。
本格的な梅雨入り前の今こそ、エアコン内部の掃除・フィルター清掃のチャンスです。空気も心もすっきり整えて、じめじめした季節を快適に乗り切りましょう。
6月上旬の暮らしデータ
●平均気温 20.9℃
●平均降水量 43.1mm
●相対湿度 70%
出典：気象庁ホームページ
エアコン掃除 用意するもの
・住居用中性洗剤
・ブラシ
・クエン酸
・消毒用エタノール
・マイクロファイバークロス
STEP1 吸気フィルターを取り出す
エアコン掃除の第一歩は、フィルターの取り外し。でもその前に、必ず電源をオフにしましょう。
ついやりがちなのが、無理に引っ張って外そうとすること。でもこれはフィルターの破損や故障のもと。まずは取扱説明書を確認して、スライドさせるように、やさしく取り外すのが正解。力任せはNGです。
STEP2 フィルターを洗浄する
エアコンのフィルター掃除、つい勢いよくやってしまいがちですが、実は丁寧さが大切なんです。
まずはホコリが舞わないよう、そっと浴室へ。裏側からシャワーを当てると、ホコリがきれいに流れていきます。この時、中性洗剤とフィルター用ブラシ（安価な歯ブラシでもOK）を使うと、キッチン由来の油汚れやタバコのヤニ汚れもすっきり。
ただし、強くこするとフィルターが破損することも。やさしく、なでるように洗うのがきれいに仕上げるコツです。
STEP3 送風フラップの拭き掃除をする
エアコンの送風フラップなどにうっすらついた黒いホコリ。実はこれ、ただの汚れではなく、カビが含まれていることもあるんです。放っておくと嫌なニオイやアレルギーなどの健康への悪影響につながることも。
お掃除のコツは、消毒用エタノールを含ませたマイクロファイバークロスを使って、やさしくなでるように拭き取ること。ゴシゴシこすると傷の原因になるので注意しましょう。
ついでにエアコンまわりの壁や床も拭き掃除すると、空間全体がぐっと清潔に感じられますよ。
エアコン内部は自分で掃除するのは危険？
エアコンの内部掃除は、見える部分なら自分で拭き取る程度の掃除はできますが、熱交換器などの金属部分まで掃除するのは難しいと思った方が良いでしょう。無理に掃除すると故障の原因になることもあるため、専門業者に任せるのが安心です。安全で確実なメンテナンスが長持ちの秘訣です。
あわせてクエン酸で除湿乾燥機も掃除が吉
エアコン掃除で空気をきれいにしたら、合わせて除湿機も一緒にお手入れするのがおすすめです。
除湿機は室内の空気を吸い込むので、溜まった水にカビや水あかができやすくて、不衛生になりがち。タンクはこまめに洗って、たまには消毒もすると安心です。
水あか汚れに効くのはクエン酸がおすすめ。クエン酸溶液を塗布して少し放置し、拭き上げるだけでスッキリきれいに。ぜひ試してみてくださいね。
エアコンと除湿機、両方ピカピカにして気持ちいい部屋をキープしましょう！
