藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月1レギュラー出演中。

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6月21日-7月6日は「夏至(げし)」。梅雨の晴れ間に窓周り掃除で光を招く

夏至は昼が一番長い季節ですが、この時期は梅雨真っ只中。どんよりした日も多いですね。

そんな梅雨の貴重な晴れ間、ふと窓の汚れが気になることはありませんか? 季節の変わり目の砂ぼこりや花粉、普段の生活で付着した手垢で案外くすみがちなのが窓周りの汚れです。窓掃除は大変と思われがちですが、換気しながらサッと拭くだけで、部屋が驚くほど明るくなりますよ。

梅雨の合間に窓をきれいにすることで、短い晴れ間の光を最大限に招き入れ、清々しい気持ちでこの季節を過ごしましょう。

6月下旬の暮らしデータ

●平均気温 23.0℃
●平均降水量 57.1mm
●相対湿度 78%
出典:気象庁ホームページ

夏至の頃、窓掃除がおすすめな理由

梅雨の時期は、どうしても外の汚れが目立ちやすく、部屋全体が暗く感じることもありますよね。そんな時期こそ、貴重な晴れ間を見逃さず、窓掃除をする絶好のチャンスです。

特に夏至の頃は日が長く、夕方になってもまだ明るいため、涼しい風を感じながら快適に掃除ができます。気温が高い昼間を避け、夕方の涼しい時間帯に換気をしながらサッと窓を拭くだけで、部屋に光が入りやすくなり、気分もリフレッシュ。

忙しい梅雨の時期だからこそ、少ない労力でできる窓掃除を取り入れて、気持ち良い空間をつくってみませんか?

ここでは、難しいと思われる「戸袋掃除」→「雨戸掃除」→最後に窓の外側、の順で掃除する方法をご紹介します。

窓周りの掃除、用意するのはこれ

・住居用中性洗剤、食器用中性洗剤でも
・クルマ洗い用などの大きなスポンジ、ブラシ
・あれば高圧洗浄機
・柄の長い掃除道具
・懐中電灯

最難関!? 「戸袋」の掃除方法

戸袋(とぶくろ)とは、雨戸やシャッターが収納されるスペース。普段あまり気にしない場所ですが、実は大きなゴミや虫の巣ができていることも…!
少しお手入れに勇気がいる場所ですが、定期的に掃除することで苦手意識を克服しましょう。

STEP1 中のゴミや虫の巣をチェック

懐中電灯を使って内部をよく観察しましょう。ホコリや枯葉、大きなゴミ、さらには虫の巣が潜んでいることもあります。

STEP2 ほうきや棒でホコリを掻き出す

柄の長いほうきや細長い棒を差し込み、目に見えるホコリやゴミを丁寧に掻き出します。手の届かない奥の汚れもできるだけ掻き出すのがポイントです。

STEP3 高圧洗浄機やホースでしっかり洗い流す

ゴミを掻き出した後は、ホースの水や高圧洗浄機の水を使って、こびりついた泥砂や蜘蛛の巣などの汚れを流します。水の勢いで一気にキレイにしましょう。

水が家の中に入らないよう注意

窓ガラスはしっかり閉めて、水が室内に侵入しないように必ず確認してください。特に高圧洗浄機を使う場合は慎重に。

雨戸は内側までしっかり掃除

雨戸の内側は外から見えにくい場所ですが、ホコリや排気ガスの煤煙、さらにはキッチンの油煙などが付着しやすい部分。定期的にしっかり掃除することで、家全体の清潔感がアップします。

掃除に使うのは、クルマ洗い用の大きなスポンジやブラシがおすすめ。丈夫で広い面を効率よく洗えます。

STEP1 バケツに水を汲み、スポンジを浸す

スポンジやブラシはバケツの水に浸けてから、軽く絞って使います。水分が多すぎると垂れてしまうので、適度な湿り気がポイント。

STEP2 高い位置から低い位置へ順番に洗う

汚れは上から下へ流れるので、高い部分から順に拭き洗いしていくと効率的。ムラなくキレイに仕上がります。

STEP3 煤煙や油汚れには中性洗剤を活用

排気ガスなどの煤煙が気になる場合は、住居用の中性洗剤や食器用中性洗剤をバケツの水に数滴から数プッシュ加えて溶かしましょう。油煙が多いキッチン周りなら、洗剤を原液のままスポンジに少量つけて直接こすっても効果的です。

STEP4 最後はホースや高圧洗浄機でしっかり濯ぐ

洗剤や汚れを残さないよう、しっかり水で流します。特に洗剤を使った場合は念入りに濯ぐことで、べたつきや黒ずみを防げます。

ゴールは窓掃除!ピカピカに磨いて、光を取り込む

ここまで来たら、あとは窓の外側の掃除でゴール!窓の外側はホコリや雨の汚れがつきやすいため、きちんとケアしておくと見た目もグッと良くなります。

まずは高圧洗浄機やホースで全体をすすぎ、その後は「T字水切り(スクイージー)」を使って水滴を丁寧に掻き取ると美しく仕上がります。

また、網戸は取り外せる環境ならぜひ外して掃除しましょう。雨戸と同様に洗ってしっかりすすぎ、風通しの良い場所で立てかけて乾かします。乾いたら元の位置に戻せば完了です。

最後に、サッシの掃除は窓ガラスや雨戸、網戸の掃除がすべて終わった後に行うのが効率的。順番を守って丁寧に掃除することで、全体の仕上がりが格段にアップします。

梅雨時期の掃除は少し面倒……と感じてしまいますが、終わったあとのスッキリ感は格別です。ぜひ晴れ間をうまく使って、気持ちいいお部屋づくりにチャレンジしてみてくださいね!

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