藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月1レギュラー出演中。

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7月7日-7月21日は「小暑(しょうしょ)」。暑さを味方に!夏は油汚れが落ちやすい季節

小暑は、本格的な夏が始まるころ。蒸し暑い日が続きますが、実はこの時季、キッチン換気扇の掃除にぴったり。
冬と違って、油汚れがやわらかく落としやすくなるからです。

熱中症が心配になる真夏よりも、気温が安定している小暑の時期こそ“換気扇掃除”の適期。掃除でひと汗かいて、キッチンも気分もスッキリさせてみませんか?

7月上旬の暮らしデータ

●平均気温 24.6℃
●平均降水量 65.4mm
●相対湿度 77%
出典:気象庁ホームページ

用意するのはこれ!換気扇掃除の基本アイテム

・バケツ(中にゴミ袋をかぶせて使う)
・過炭酸ナトリウムの粉(酸素系漂白剤)
・カーボンヘラ(プラスチック製のこそぎ道具)
・ポリエステル製の吸油綿(油を吸い取る綿)
・キッチン用使い捨て油汚れ落としシート
・使い捨て手袋
・使い古しの歯ブラシ

掃除前には、換気扇の取扱説明書を確認して、取り外しや洗浄可能な部分をチェックしましょう。年式によっては取り扱いに注意が必要な機種もあるため、無理のない範囲で作業を。

最初はここから!レンジフードの拭き掃除

まずは、目に入りやすい換気扇の外側から。

キッチン用の油汚れ落としシートを、汚れ部分に貼りつけるようにあて、15分ほど放置。油がゆるんだら、シートでやさしく拭き取ります。

凹凸や隙間に入り込んだ汚れは、歯ブラシで丁寧にこすって。

油がたっぷり!? 吸油綿でしっかり取り除く

油汚れ落としシートで湿布しても落ちない“ベタベタ油”がある場合は、吸油綿の出番です。

ポリエステル製の吸油綿を使って、溜まった油をそっと吸い取ります。

強くこすらず、綿がじんわりと油を吸い取るイメージで。

最後に油汚れ用シートで再度拭き上げれば、表面がすっきりします。

頑固な油汚れが溜まる、ファンや整流板の掃除は「浸け置き」がポイント

・ファンや整流板は、取り外せる場合に限り、手前から丁寧に外す
・ゴミ袋をセットしたバケツ、もしくはキッチンや洗面所のシンクに40℃程度のお湯を溜める
・過炭酸ナトリウムを溶かして洗浄液をつくる
・ファンや整流板を浸けて30分〜1時間放置
・時間が来たら、カーボンヘラでこそげ落とし、歯ブラシで細部をこすり洗い
・最後にお湯でしっかりすすぎ、乾燥させる。

金属部品は完全に乾かさないとサビの原因になるので、風通しのよい場所でしっかり乾かしましょう。

梅雨で外出しずらいこの季節。忙しい年末を避けて、年末大掃除の前借りをしてみましょう!

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