7月22日-8月6日は「大暑(たいしょ)」。高温を味方につける掃除とは?
二十四節気の「大暑」は、1年で最も気温が高くなる頃。うだるような暑さに体はまいりがちですが、家の中の布製品にとっては、この気温が“味方”になります。
選択をすれば太陽の力でしっかり乾き、内部の湿気やダニも撃退できる今こそ、ソファカバーやクッションの洗濯と天日干しにぴったりの季節。ひと汗かいて、気持ちまで軽くなる夏掃除に取り組んでみませんか?
7月下旬の暮らしデータ
●平均気温 26.7℃
●平均降水量 43.3mm
●相対湿度 76%
出典:気象庁ホームページ
大暑がチャンス!高温で乾きもダニ対策も万全に
大暑のころは、気温が40度近くになる日もめずらしくありません。外出を控えたくなる暑さですが、洗濯物が短時間で乾く、湿気やダニを退治できる――といった“陽の力”を最大限に活かせるタイミングでもあります。
とくに布製のソファやクッションは普段手入れが行き届きにくく、皮脂汚れや湿気がたまりがち。気温の高さを逆手にとって、思いきってリセットしてみましょう。
用意するのはこれ!ソファ・クッション掃除の基本アイテム
・白い薄手のタオル(温泉タオルのようなもの)数枚
・お洒落着用中性洗剤、またはセスキ炭酸ソーダ
・バケツまたは洗面器(常温の水道水かぬるま湯)
・洗濯機
・掃除機
・リンサークリーナー(あれば)
・液体酸素系漂白剤(弱酸性・過酸化水素水ベース)
・黒いゴミ袋(ダニ対策用)
まずはここから!ソファカバーの洗濯と乾燥

ソファカバーが外せるタイプであれば、洗濯機の「手洗い」や「デリケート」モードでやさしく洗いましょう。お洒落着用洗剤で洗うと型崩れが防げます。
洗濯後は高温のベランダで陰干しに。(雨が降らなければ3日ほど干しっぱなしでもOK!)
しっかり乾いたら元の位置にセットします。
カバーが洗濯中の間は、ソファ本体の座面も風通しのよい場所で日干しに。カラカラに乾かしましょう。

座面など取り外せない部分は、掃除機でしっかりゴミや埃を吸い取ってから、ぬるま湯で薄めたお洒落着用中性洗剤、もしくはセスキ炭酸ソーダに浸した薄手のタオルを固く絞り、拭き洗いします。
クッションも同様に!「洗う」「拭く」の2ステップ

クッションカバーやクッション本体も、ソファと同様の方法で洗濯・拭き洗いが必要です。
洗濯機が使えないデリケートな素材のものは、ソファのステップ同様の洗剤で拭き洗い。その後はぬるま湯のみでの“濯ぎ拭き”で洗剤を取り除来ましょう。
クッションの中材が洗えない場合も、外側を上の手順でしっかり手入れするだけで清潔度が上がります。
ダニ対策には「黒いゴミ袋」を!

夏に素肌で触れるソファやクッション。ダニの存在が気になりますよね。
そんなときは、黒いゴミ袋にクッションを入れて日向に3時間程度置いておくのも効果的。カンカンの日光を黒いゴミ袋に集め、袋の中は高温に!袋の内部温度が50℃を超えると、ダニはほぼ死滅するといわれています。
リンサークリーナーがあるなら今こそ出番!

ソファカバーが取り外せないタイプや、丸洗いが不安な生地にはリンサークリーナーがおすすめ。
洗剤液をスプレーしてから吸引することで、汚れやニオイを深部から引き出せます。
仕上げに水だけで再吸引すれば洗剤残りも防げます。
乾燥しやすいこの季節なら、仕上げたあとの乾きもスムーズ。シミや黄ばみがある場合は、液体酸素系漂白剤をお洒落着用洗剤に少し加えることで、やさしく漂白効果も得られます。
うだるような暑さも、洗って干して気分一新。夏ならではの“いいこと”を暮らしに取り入れてみませんか?