藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月1レギュラー出演中。

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9月23日〜10月7日は「秋分(しゅうぶん)」。暑さ寒さも彼岸まで−−涼しさを実感できる頃

昼と夜の長さがほぼ同じになり、少しずつ秋の気配が深まってくる特別な日、秋分。
秋分はお彼岸の中日。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、ここから少し肌寒い日が増えていく、本格的な衣替えシーズンの到来です。

夏の間に大活躍してくれた白い服を来年までしまっておく際、気になるのが黄色く出てしまう汗染み。来年の衣替えまで「本当にきれいなまま持ち越せるか」と心配になりますよね。

実は、衣類を美しく保つ秘訣は収納だけでなく、特別な洗濯術にあります。今回は、衣替えの際に役立つ「白い服を白く保つ」洗濯方法をご紹介します。来年また気持ちよく着られるよう、お気に入りの服を大切にケアしましょう。

9月下旬の暮らしデータ
●平均気温 21.1℃
●平均降水量 74.2mm
●相対湿度 74%
出典:気象庁ホームページ

白シャツや白T、黄ばんでしまうのはなぜ?

衣替えで昨年の夏服を取り出した時、ショックを受ける黄ばみ汚れ!皮脂や汗の成分が落ち切らずに時間をかけて酸化したものが原因です。

衣替え前の洗濯は、単なる「汚れ落とし」と考えず、襟や脇の下などの直接肌が触れる部分の皮脂落としをしっかり行うことがポイントです。

洗濯機に入れる前に一工夫!汗や皮脂汚れには、台所用中性洗剤が効果的

油汚れを落とすために作られている台所用中性洗剤は、皮脂などの油性汚れにとても効果的。洗濯前に、Tシャツの首元や脇の下などに現役を直接塗布、10分ほど置いたらもみ洗いし、それから洗濯機に入れます。
これによって汗や皮脂成分が壊され、白さをキープできます。

洗濯機にプラスワン洗剤で白さをキープ

洗濯機では、洋服用の「お洒落着用中性洗剤」に加え、「液体酸素系漂白剤」を足して洗濯を。皮脂汚れはタンパク質由来。酸素系漂白剤はタンパク汚れに強いので、皮脂汚れもスッキリ落としてくれます。

しまう時は除湿剤+ダニよけマットとともに

しばらく保管になる衣替えの衣類。保管時には除湿剤を入れることで、カビを防止。ダニよけマットも一緒にしまうことで、次のシーズンに着た時に「なんかかゆい!?」を防げます。

来年に「お気に入り」を持ち超そう

夏を共に過ごした心地よい衣類。クリーニングにすべて出すのも一つの手段ですが、金額もなかなか。悩ましいところですよね。
でも、いつものお洗濯に一手間を加えるだけで、夏の白いお気に入り衣類は持ち越しができるんです。気候の良いこの季節、ぜひお休みを1日、ホームクリーニングに充ててみませんか?

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