10月8日〜10月22日は「寒露(かんろ)」 秋の深まりを感じる頃
寒露とは、草木に冷たい露が降りる頃という意味。朝晩の冷え込みが増し、空気が澄んで秋らしさが深まる時期です。日中は過ごしやすい陽気ですが、夜はぐっと冷え込むため、そろそろ夏の寝具から秋冬仕様へと切り替えるタイミングです。
このタイミングに、夏の間使っていた肌掛けやタオルケット、ガーゼケットなどをきちんとお手入れしてから収納しましょう。前回の節気で紹介した衣替えと同じように、寝具の入れ替えも丁寧に行うことで、次のシーズンも快適に過ごせます。
また、少し前まで洗濯を干すだけで汗がダラダラ…だったのが一変、秋の爽やかな空気の中での洗濯は、乾きもよく気分転換にもなるはず!
10月上旬の暮らしデータ
●平均気温 19.8℃
●平均降水量 102.9mm
●相対湿度 73%
出典:気象庁ホームページ
夏寝具をしまう前の正しい洗濯方法①
黄ばみの原因は洗剤残り?選ぶべきは「すすぎやすさ」。

素肌に直接触れることの多かった夏用寝具は、予想以上に皮脂や汗で汚れています。洗濯が不十分だと、翌シーズンまでに黄ばみなどの変色が生じてしまうもの。かといって、家庭用洗濯機では洗剤が残りやすく、それが変色の原因になることも。
そこで大切なのが、「汚れをしっかり落とすけれど、すすぎやすい」タイプの洗濯洗剤を選ぶこと。最近は「すすぎゼロ」を謳う液体洗剤も登場しているので、上手に活用するのも一つの方法です。
夏寝具をしまう前の正しい洗濯方法②
干す手間を省き、ふんわり仕上がるコインランドリー仕上げも◎。
大きな肌掛けやタオルケットは、洗濯後に干すのも一苦労。一気に済ませるのであれば、コインランドリーで洗濯から乾燥まで行ってしまうのもおすすめです。業務用の機械は家庭用より容量が大きく、しっかりとすすげるのもポイント。乾燥モードも自宅の乾燥機より高温のため、ダニ対策にもなりますよ。
収納を減らす暮らし方。一年中使える寝具とは?
収納スペースに余裕がない場合は、シーズンレスで使える寝具を選ぶという方法も。近年は冬用のボアや夏用の接触冷感など、機能性の高い化学繊維の寝具が人気ですが、木綿や麻といった天然繊維のシーツやカバー、綿毛布を取り入れると、年間を通して快適に使えます。季節外に収納すべき荷物も減り、暮らしがすっきりと整います。
また、羽毛布団は薄手のものを重ねて使うタイプを選べば、気温に応じて厚さを調節できて便利。夏も冬も同じものを使い続けることができ、一枚一枚が薄手なので洗濯もかんたん。長く使えるものを選ぶことは、暮らしの質を高めることにもつながりそうです。
ひと手間が、来年の心地よさをつくる

夏寝具をしまう前のひと手間が、翌年の気持ちよさを左右します。すすぎやすい洗剤を選び、必要に応じてコインランドリーも活用しながら、しっかりとお手入れを。また、シーズンレスな天然繊維の寝具を取り入れれば、収納の手間も減って暮らしがより快適になります。ぜひ試してみてくださいね。