11月22日〜12月6日は「小雪(しょうせつ)」 冬の訪れを感じる頃
小雪とは、雪がちらつき始める頃という意味。北国では初雪の便りが届き、平地でも朝晩の冷え込みが一段と厳しくなる時期です。日が短くなり、本格的な冬の訪れを感じるようになります。
この時期は、こたつやホットカーペット、電気毛布など、冬の暖房器具を準備するタイミング。特にカーペットは、長期間しまい込んでいると埃やダニがなんとなく気になりますよね。また、春先にしまったときの汚れが残っていることも。
冬の間、毎日素足で触れるものだからこそ、出す前にしっかりとお手入れを。清潔で気持ちいい状態にリセットする方法をご紹介します。
11月下旬の暮らしデータ
●平均気温 10.8℃
●平均降水量 30.6mm
●相対湿度 63%
出典:気象庁ホームページ
カーペットの掃除、その前に確認すべきことは?
冬支度を始める前に、まずはカーペットの「洗える・洗えない」を確認することが大切です。洗濯表示をチェックして、それぞれに合った方法でお手入れしましょう。
洗えるカーペットは「すすぎゼロ」洗剤で洗濯機洗いを
薄手のカーペットやカーペットカバーなど、洗濯絵表示で洗濯機洗いが可能なものは、洗濯機のサイズにもよりますが洗うことができます。その際、大物ゆえにすすぎが甘くなる可能性があるので、洗濯洗剤は「すすぎゼロ」を謳うような、特に残留性の低い液体洗剤を使うのがおすすめです。ドライクリーニングのみ可能なものは、クリーニングに出しましょう。
洗えないカーペットは「拭き洗い」で驚くほどきれいに
明らかに厚く重い素材で洗濯機で洗う仕様ではないものや、洗濯表示で洗濯できないカーペット類には「拭き洗い」がおすすめです。カーペットはどうしても埃や皮脂、食べ物のカスで汚れていることが多いもの。まず念入りに掃除機をかけた後、以下の手順で拭き洗いをしていきましょう。
拭き洗いの手順
1.洗面器などに、手洗い程度の希釈でおしゃれ着洗い用中性洗剤を溶いたぬるま湯(40度くらい)を用意します。
2.白い薄手のタオル(温泉などでもらうようなもの)を浸して硬く絞り、カーペットの毛を逆立てるように「拭き掃除」していきます。想像以上に真っ茶色に白いタオルが汚れるくらい、カーペットの汚れが取れていきます。
3.さらにお湯ですすいだタオルでもう一度拭いて(すすぎ拭き)、カーペットは風通しを良くして乾かします。扇風機やサーキュレーターの風を当てると早く乾きます。
広い範囲や頑固な汚れには「リンサークリーナー」という選択肢も
カーペットの敷いてある範囲が広かったり、汚れがひどい場合には、「リンサークリーナー」を使う方法もあります。リンサークリーナーは、洗剤液や水を吹き付けてカーペットを洗った先からバキュームして汚水を吸い取るタイプの掃除機。洗濯できないカーペットやじゅうたん、布張りの椅子やソファの掃除にも便利です。レンタルできる店舗もあるので、年に一度の大掃除に活用するのもよいでしょう。
「重曹を撒く」カーペット掃除方法は都市伝説?
「カーペットに重曹を撒いて掃除機で吸い取る」という方法を聞いたことがある方もいるかもしれません。実はこの方法、20〜30年前に生活系雑誌などで盛んに紹介されていた方法なのですが、出どころはおそらくアメリカの主婦雑誌。土足でカーペットを使う文化を想定しているため、多少ザラザラが残っても気にならないのでしょう。日本の住環境では、重曹の粉が繊維の奥に残りやすく、かえって不快に感じることも。カーペットの掃除には、今回ご紹介した「拭き洗い」や「リンサークリーナー」の方がおすすめです。
きれいなカーペットで、心地よい冬のひとときを
冬の間、毎日素足で触れるカーペット。出す前のひと手間が、冬の快適さを大きく左右します。洗えるものは洗濯機で、洗えないものは拭き洗いで、しっかりとお手入れを。清潔で心地よいカーペットの上で、温かなこたつに入る冬のひとときを楽しんでくださいね。