藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月1レギュラー出演中。

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12月7日〜12月21日は「大雪(たいせつ)」 本格的な冬の到来

大雪とは、本格的に雪が降り始める頃という意味。寒さが一段と厳しくなり、温かい飲み物がより美味しく感じられる季節です。
朝のコーヒー、午後のお茶、夜のホットミルク…日に何度もカップを手に取る機会が増えるこの時期。気づけばお気に入りのカップに茶渋やコーヒー染みがついていませんか?
毎日使うものだからこそ、日々のお手入れと定期的なケアが大切です。お気に入りのカップのきれいをキープする方法を知って、心地よい冬のカフェタイムを過ごせますように。

12月上旬の暮らしデータ
●平均気温 9.1℃
●平均降水量 23.3mm
●相対湿度 61%
出典:気象庁ホームページ

カップの茶渋・コーヒー染みを落とす方法

温かい飲み物を楽しむ冬。でも、気づけばカップに茶渋やコーヒー染みがついていた…ということも。ここでは、日々のお手入れから、頑固な汚れを落とす方法まで、王道のお手入れ法をご紹介します。

基本の「き」。毎日の洗い方が茶渋を防ぐ

茶渋が残らないよう、毎回食器用洗剤とスポンジを使ってカップを洗うのが一番簡単で、王道の方法。水だけでちゃっちゃっと洗うと、大体色素は残ってしまいます。「今日は疲れたから…」と思う日も、洗剤を使ってひと洗い。この習慣が、茶渋をつけない一番の方法です。

10秒で結果が出る!「クレンザー+ラップ」で驚くほどピカピカに

頑固な茶渋やコーヒー染みには、昔ながらの知恵「クレンザー+ラップ」で驚くほどきれいになります。
いわゆるクレンザー(磨き粉)は、スポンジを併用するとスポンジに粉が吸い込まれてしまって効果が激減してしまいます。クレンザーの効果を生かすには、丸めたラップ(吸い込まない)が向いているのです。

●クレンザー+ラップで茶渋を簡単に落とす方法

カップの汚れ部分を水で濡らす。

クレンザーの粉または液体を、汚れを中心に塗布し、ラップでくるくると磨く。

よく濯ぐと、こんなにきれいに茶渋が取れます!

軽い茶渋には「メラミンスポンジ」で手軽に

軽めの茶渋なら、「メラミンスポンジ」と水(お湯)だけで物理的にぬぐい取る方法が手軽です。メラミンスポンジを水で濡らし、茶渋の部分を優しくこするだけ。力を入れすぎず、円を描くようにこすると効果的です。ただし、メラミンスポンジは研磨作用があるため、傷つきやすい素材のカップには注意が必要です。

化学の力で楽々「酸素系漂白剤」の浸け置き

頑固な茶渋やコーヒーの染みに効果的なのが、「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)」を溶かしたぬるま湯に漬ける方法です。塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)ではなく、酸素系漂白剤を使うことで、同じ化学的な漂白でもよりマイルドにお手入れができます。
方法は、シンクに40〜50度のお湯を張り、パッケージの指示に従い酸素系漂白剤を溶かします。そこに30分〜1時間ほど浸け起きするだけ。手荒れが気になる冬におすすめの方法です。

曇りのないカップで、冬のティータイムを

毎日使うカップだからこそ、日々のお手入れを習慣に。食器用洗剤での洗浄を基本に、茶渋がついてしまったら、素材や汚れの程度に応じて適切な方法を選びましょう。お気に入りのキレイなカップで飲む温かい飲み物は、冬の楽しみのひとつ。ぜひ試してみてくださいね。

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