洗濯日和が続く季節。汗をかいて着替えの頻度が多くなる夏は、洗濯ものも増えてしまいがちです。そんな毎日の洗濯ついでに、ランドリースペースの収納を見なおしてみませんか? 狭いスペースでも、洗濯したり干したりが劇的にラクになる機能的な収納について、生活研究家・阿部絢子さんに教わりました。
大事なのは、日頃から定期的なメンテナンス!
衣類の汚れを落としてくれる洗濯機は、それ自体も汚れが溜まるため、定期的なお手入れが欠かせません。特に洗濯槽に付いた汚れはカビの原因にもなるため、注意が必要です。
「定期的にカビ取りをしましょう。洗濯機に酵素系漂白剤と中性洗剤を入れて10分間回し、15分放置してから排水します。わが家は洗濯回数が少ないため2年に1回程度ですが、毎日洗濯する家庭ならもっとひんぱんにお手入れが必要でしょう」と阿部さん。
何年もほったらかしにしている場合は、洗濯槽をまるごと洗う清掃業者のサービスを利用する手も。しかし最も大切なのは、やはり日頃からのメンテナンスです。
「粉洗剤はきちんと溶かしてから入れる。洗濯後は毎回、洗濯機のふたを開けておく。小さなことですが、するとしないとでは大きな違いが出ます」
ランドリーはバスルームやトイレのそばにあるため、湿気には特に注意が必要です。
「過去の実験では、造り付けの換気扇だけでは周辺80㎝ほどの湿気を換気することしかできませんでした。扇風機をランドリーに持ち込み、合わせて使うなどの対策が必要です」
阿部さんは自宅をリフォームする際、ランドリーに壁かけ扇風機を取り付け、洗濯のときに回しています。
また、忘れがちなのが洗濯機の下に敷かれた洗濯パンのお手入れ。
「洗濯機のそばで洗濯物を広げて叩くなどすることで、ここに繊維くずや髪の毛が落ちて集まりやすくなります。すき間ブラシなどで、こまめに汚れをかきだしましょう」
阿部さんは、掃除機置き場をランドリーにしているため、気になるホコリやゴミをサッと掃除することができます。
衣類をきれいにしてくれるはずの洗濯機が汚れていたら、本末転倒というもの。いつでも清潔に保てるようにしましょう。
(おわり)
動線を考えたランドリースペースの収納
- 洗濯の動線を把握し、作業効率を考える
- 限られたスペースを効率的に活用するための整理分類
- 動線を最短に。ムダのない指定席を決める
- ランドリースペースを清潔に保つ