家のごちゃつきの元になるのが、気づけばいつの間にか溜まっているもの。中でも「なかなか捨てられないもの」に苦労している方は多いのでは? それらをうまく整理するコツを、生活研究家・阿部絢子さんに伺いました。

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家、消費生活アドバイザー。整理収納から食、掃除など、生活全般に渡る知識を生かした著作多数。

http://ayakoabe262.jp/

決断力は、日々の意識で身につくもの

●「無料」に弱い
●凝り性でひとつのものにこだわる
●流行りものに飛びつく
●店員からほめられるとすぐに買ってしまう
●ひとりで居酒屋に入れない
●1泊2日の旅行に肌着以外の着替えを持っていく
●親や周囲の薦める人と付き合った(または結婚した)

上記が当てはまる人は、家も散らかっていませんか?

というのも、これらは「自分で考えて決める力が鈍っていて、状況に応じて決断することができていない」からです。不要品の多い家は、決断を先送りにしてきた結果なのかもしれません。

ものの取捨選択がしっかりできるようになれば、不要なものがあふれることなく、迷う時間も減らせて、スペースも時間もムダにしなくなります。

そのために必要なのが、決断力。阿部さんは「決断力をつける練習」10個を提唱しています。

1.今、食べたいものをサッと思い浮かべる(メニューで迷わない)
2.今日したいことはたとえ10分だけでもする
3.今、嫌なことやしたくないことがすぐわかる
4.「また今度」という言葉を何回使ったか数える
5.今日使う食材を5分で選ぶ
6.友達とのおしゃべりは2時間で切り上げる
7.10万円以上の買い物を誰にも相談しないで買う
8.「もったいない」「何かに使える」「どこかで役立つ」は意味がないと理解できる
9.調理の後片付けが5分でできる
10.「ああしておけばよかったな~」と思わない

この10個のポイントを、毎日意識してみましょう。これらはすべて「自分で要不要を短時間で判断し、決断できる」ようになるための練習です。

今すぐ全部実行できなかったとしても、何度も繰り返していくことで身についていきます。

(つづく)

なかなか捨てられないものの整理収納