注文住宅を建てたのは、ライフスタイル書籍などで幅広く執筆を行なっているライター・佐藤望美さん。整理収納のプロを多数取材するうち「本当に暮らしやすいおウチをつくりたい」と思うようになったそうです。特に収納にはこだわりがあり、可動棚「シューノ」を採用することに。注文住宅の計画から完成、実際の使い方までをありのままに語っていただきました。完成した新居には、日々の暮らしをラクに快適にする工夫がいっぱい。今回はファミリークローゼットについてお届けします。 連載記事はこちら
「シューノ」って?
- 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
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https://uchishu.com/royal/
洗濯機上に可動棚「シューノ」。引き渡し時は 棚柱(サポート)のみ設置
洗濯・洗面所は決して広くはないからこそ空間をうまく活用したい。そう思い、間取りの打ち合わせ前から洗面所にも可動棚「シューノ」を設置すると決めていました。
具体的な設置場所は、洗濯機置き場の上のスペース。市販のランドリーラックを選ばなかったのは、床に置くものをなるべく減らしたかったからです。ラックを置くとスペース全体が圧迫されるし、ラック自体にほこりが溜まるのも気になります。
洗濯・洗面所の可動棚「シューノ」はキッチンやファミリークローゼットと異なり、大工さんには棚柱(サポート)のみつけてもらうことに。棚板は入居後にゆっくり自分たちでDIYすることにしていました。すべてお願いするほうがもちろんラクですが、棚板の奥行は洗濯機を設置してから様子を見て決めたかったのです。建築予算を抑えたかったという理由もあります。
ブラケット(棚板をサポートに固定するための棚受金具)は楽天市場のカネマサ金物で購入しました。棚板は奥行30cmの木材をホームセンターで購入し、サポートの幅に合わせてカット。やすりがけとクリアオイル塗装を行なっています。
棚板にブラケットをとりつけるのは、ちょっとしたDIY経験がある(電動ドライバーが使える)方なら比較的容易にできる作業です。わが家の場合は夫が担当。棚板のカットやブラケット設置はすべて夫がひとりで行いました。
ハンガーパイプはハンガー収納兼外干しの準備に活用
棚板の下にはハンガーパイプを設置しました。洗濯干しに使うハンガー類をかけておくためです。
ハンガーはボックスなどに収納するより、パイプにかけておくほうがかさばらずスッキリ。ハンガー同士が絡まってしまうこともありません。そして何より、洗濯機から洗濯物をとり出しそのまま干す準備をすることができて便利。
洗濯機がピーッとなったら、タオル類以外の洗濯物をここでハンガーやピンチハンガーにかけます。かけ終わったらまとめてウッドデッキへ運んで外干し、というのがわが家の洗濯スタイル。
ちなみに洗面台のすぐ隣にはトイレがあり、その壁を挟んですぐ隣はファミリークローゼット。雨の日など乾燥機を使用する際もスムーズに衣類をしまうことができます。
わが家の間取りは、洗濯・洗面所・ファミリークローゼット・ウッドデッキすべてが中央のリビングに面していて、どのスペースにも行き来しやすいのが特長。洗濯は毎日のことだから、できるだけ動線を短く作業効率をアップさせたい。洗濯・洗面所からウッドデッキ→ファミリークローゼットの動線は、考えに考え抜いたものなのでとても気に入っています。
次回は各個室に設置した可動棚「シューノ」について、その使い方と収納をご紹介します。