注文住宅を建てたのは、ライフスタイル書籍などで幅広く執筆を行なっているライター・佐藤望美さん。整理収納のプロを多数取材するうち「本当に暮らしやすいおウチをつくりたい」と思うようになったそうです。特に収納にはこだわりがあり、可動棚「シューノ」を採用することに。注文住宅の計画から完成、実際の使い方までをありのままに語っていただきました。完成した新居には、日々の暮らしをラクに快適にする工夫がいっぱい。今回は2階の各個室についてご紹介します。 連載記事はこちら
「シューノ」って?
- 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
- もっと知りたい方はこちら
https://uchishu.com/royal/
こども部屋と主寝室に全3ヵ所の棚柱(サポート)を設置。変化に備える家づくり
わが家の家族構成は夫婦と子ども2人(小学4年生と年長児)です。近い将来、こどもの部屋を作ることを想定して2階は5.5畳の主寝室と8.5畳のこども部屋を設けました。
今は8.5畳のこども部屋を、家族全員の寝室にしています。下の子が小学校に入学するタイミングでこども2人の部屋にし、さらに成長したら真ん中を壁か間仕切りで仕切る予定です。
部屋を2つに仕切った後どこにベッドを置くか、どこで勉強するかは、間取りを決める段階でシミュレーション。勉強スペースとなる壁面に可動棚「シューノ」の棚柱(サポート)をつけておきました。もちろんコンセントも設置!
こども部屋に可動棚「シューノ」を設置しようと思った理由は、家具をなるべく減らしたかったから。掃除しやすくするためというのもありますが、成長に伴いデスクや棚の高さを変えられることも魅力的でした。
こども部屋に学習机を置くのは定番ですが、身長によって理想的なデスクと椅子の高さは変わるもの。頻繁に買い替えずとも、可動棚「シューノ」で棚板とデスク天板をつければずっと対応できると考えたのです。
可動棚「シューノ」で、小学4年生の学習スペースづくり
きちんとしたこども部屋はまだないものの、小学4年生のこどもの学習スペースはこの引っ越しを機に用意しました。今のところ空いている主寝室を使っています。主寝室にも、入居前に可動棚「シューノ」の棚柱(サポート)を設置ずみ。
この一角に学習用具や学用品、持ち帰った工作などをまとめています。
大工さんに棚柱(サポート)をつけておいてもらい、棚板は入居後に自分たちで準備して取り付けました。デスク天板は、前回ご紹介した納戸と同じ奥行き45cmです。
じつは今回、デスク天板をつけるにあたり懸念事項がひとつありました。設置した棚柱(サポート)の間隔は910cm。かなり幅があるため、デスク天板の両端にブラケット(棚板をサポートに固定するための棚受金具)をつけ、2点で支えるだけで重みに耐えうるかどうか?ということです。
デスクの上に重たいものをのせるわけではないのですが、椅子から立ち上がる際にデスクに手を乗せて体重をかけることはありそう。そうすると落下する危険があるため、検討した結果もう1本棚柱(サポート)を追加することに。3点で支えることで、強度が増しました。
デスク天板の裏側にも中間用のブラケット(棚板をサポートに固定するための棚受金具)を取り付けています。
横から見ると、真ん中でしっかり支えているのがわかります。また、デスク天板のすぐ上には奥行15cmの棚板を設置。国語辞典や漢字辞典を置きました。デスク天板に直接置くと学習スペースが狭くなってしまうので、奥行の浅いブラケット(棚板をサポートに固定するための棚受金具)が大活躍。デスク天板の右下にも同じ奥行15cmの棚板をつけたので、ティッシュやゴミ箱を置く予定です。
棚板は必要に応じて少しずつ足していったのですが、自宅近くのホームセンターなどでは取り扱いがなかったので、ブラケットをその都度ネット通販で購入するのは正直なところ少し面倒……。実店舗で気軽に手に入るようになればもっと使いやすいなと感じています。
ちなみに主寝室とこども部屋は、棚柱(サポート)の間隔が同じ。主寝室に設置した棚板やデスク天板は、こども部屋をつくる際にそのまま移動させることができるので便利です。
こどもの成長や用途に合わせて使い方を変えられるフレキシブルな間取り。そしてものの置き方を自由に選べる可動棚。この組み合わせなら、どんな状況になっても対応できそうです。可動棚を採用してよかった!と改めて感じています。