プロの整理収納アドバイザーの要めぐみ先生による、収納レッスン。今回はY様宅に訪問し、最近お兄ちゃんとの共用こども部屋からひとり部屋になったSちゃんと一緒にお片づけ。小学生女子は洋服やバッグ、雑貨など好きなものが盛りだくさん……そんなこども部屋の整理収納をレポートします。
住人プロフィール
・ご相談者:Y様
・持ち家・一軒家/3LDK・居住13年
・家族4人暮らし(小学6年生の長女、中学生2年生の長男、両親)
前回のおさらい
たくさんの服やバッグ、雑貨が溢れてしまっていることにお悩みのY様宅のSちゃん部屋。念願の一人部屋を快適にしたいけど、どうやって片付けたら良いのか分からない……!! 前編では、クローゼットの中のモノを全部出し→一面に並べて、不要なモノやリサイクルに出すものなどを分別。その後、要先生のアドバイスのもと購入したクローゼットにぴったりな収納用品をご紹介しました。 後編は、クローゼットにモノを収納し、さらに学用品の収納レッスンをしていきます。
整理収納レッスン④ クローゼットの中を段階的に収納
まずはクローゼット下段に設置した、前回ご紹介の「不織布 整理収納仕切りケース」にハンカチや靴下、肌着類を収納しました。
他の衣装ケースには、「習い事」「オフシーズン」「パジャマ・部屋着」を収納し、それぞれ入っているモノがわかりやすいようにラベリングしました。
「モノにおウチ作ってあげるのは大事ですが、お子さんの場合は“細かく分類する”というよりも“ざっくりモノの位置を決めて片付けを習慣化させる”ということが大切です。」(要先生)
クローゼット上段には元々使っていた収納ボックスを配置。
中身が分かりやすいように、「LOVEHOME×キャンドゥ」商品の可愛いタグを使ってラベリング。女の子は可愛い収納アイテムから片付けに目覚める場合も!?
こちらは「イベントグッズ」ボックスの中身。
「収納するときに、例えばタオルならタオル、バッグならバッグ、とカテゴリー毎に分けないと!と思い込みがちですが、一番使い勝手が良いのは“使うモノ同士がまとまって入っている”こと。お出かけするときに必要なものはまとめて一つにしておくと、準備も片付けもラクラクですよ。」(要先生)
最後に、揃えたハンガーに洋服をかけてクローゼット収納の完成!
「理想的なかけ方はハンガーラックに3cmおきにハンガーがかかっている状態。クローゼットが両開きの場合、左右にバッグやロング丈の洋服を掛けるととてもスッキリします。」(要先生)
整理収納レッスン⑤ 進級、進学するごとに増える学用品の整理術
収納棚の上にあふれていた教科書やプリント、塾の教材たち。中学入学を前に使いやすく整理整頓開始です。
ファイルボックスを使って教科ごとに分類
こちらはカインズやネットで購入できる、前面下部に立ち上がりがないファイルボックス。実はこの立ち上がりがない方が便利な場合もあるのだそう。
「例えばこのように、わざわざファイルボックスを取り出さなくても、手前にスッと教科書だけを引いて取り出すことができるんです!」(要先生)
なるほど!これは便利!!教科ごとにラベリングをすると迷いませんね。
こちらが教科書や塾の教材を収納したカラーボックス。元々は大きな収納棚にしまっていたランドセルもこちらに移動して、学校準備はここだけで済ませらせるようになりました。
「カラーボックスというのは本当に使い勝手が良く、お子さんが大きくなって学用品置き場が不要になったとしても汎用性が高いので、オススメのアイテムです。また、教科書やノートっていつまでとっておけばいいの?と悩みますが、基本的には終業式で処分してOK! 前の学年で使用していたものを見直すことって、よく考えたらなかったりしませんか?(笑)」(要先生)
整理収納レッスン終了! スッキリBEFORE→AFTER
【BEFORE】
【AFTER】
不要物を整理した結果、ベランダ側の棚やラック、ハンガーラックが不要になったため、ベッドの位置を移動。空いたスペースに、別の部屋からピアノを搬入できるように!
【BEFORE】
【AFTER】
学用品や雑貨類を別の位置に移動させたので、これだけスッキリ。収納に余力が持てました。
【BEFORE】
【AFTER】
クローゼットもパンパンな印象が少なくなり、モノの出し入れがスムーズになりました。
整理収納レッスンを終えて
生まれ変わった部屋での新生活に心躍らせるSちゃん。
こども部屋の収納攻略のポイントは、成長するお子さんに合わせた収納にあります。
❶残す・残さないの判断は“使ってるor使っていない”、“今も好きor好きじゃなくなった”
こどもの興味は成長するごとに大きく変わっていきます。昔はあんなに好きだったのに、急に興味を示さなくなることもしばしば。今のお子さんと向き合って、収納をアップデートしていきましょう。
❷着られる服かどうか見直すタイミングはシーズン終わり
体の成長も早いのがこどもの特性です。特に夏と冬の季節がはっきりした服は、次の季節がきたときにはほぼ着られないと思うのが吉。衣替えでしまうときにキツかったりピッタリのものは、手放してもOKです。
❸教科書やノートの処分は終業式がベスト
いつか見直すかも、とついつい置いておきがちな教科書やノートですが、今のこどもたちは今の勉強でいっぱいいっぱいです。お子さんが前の学年のものを見直したことがないという場合は、終業式にまとめて処分すると、今の勉強スペースが広々して勉強しやすい環境になりますよ。
ぜひ試してみてくださいね!