趣味が高じて、自宅の半分をほぼラジコンのためのスペースにしてしまった、ラジコンマニアのインスタグラマー<Junichi.S>こと佐賀順一さん。ラジコン製作室、メンテナンス室、そして仲間たちと談笑するサロンまでを備える、マニア垂涎のドリームハウスを取材しました。
プロフィール
Name:佐賀順一 <Junichi.S>
SNS:junfreestyle
Hobby:ラジコン、キャンプ、アクアリウム、車、スーパーカブ
Place:神奈川県小田原市
House: 賃貸/5LDK(160平米)
Family structure:夫婦2人
ラジコンのために見つけた、160平米の超コスパ良物件
小田原市の郊外にある、とある店舗の2階ワンフロアすべてが、佐賀さんの住居です。その広さ、実に160平米! 5LDKのうち、3部屋を趣味部屋として使用していますが、居住スペースも広々、ゆったり。扉を開けるたびに、雰囲気の異なる部屋が現れる、なんともワクワクするおウチなのです。
佐賀さんがこのおウチを見つけたのは、7年前のこと。
「趣味を生かせる広い家がほしいな、と漠然と探していたんです。内見にきて、『ここなら遊べるな!』とすぐに気に入りました。以前は学習塾をやっていたような広い物件でした。半分がリフォーム済みの居住スペースで、あとはすべて納戸。好きなように変えていいよ、と大家さんに言われたので、DIYをはじめました」。
この部屋はリビングではなく、なんとラジコン専用サロン「TAMIYA※ルーム」。カーペットの部分は出来上がったラジコンを試走させたり、写真撮影に使えるスペースです。この部屋だけでも21畳。とにかくそのスケールに、つどビックリ。
※赤青の地に白い星が2つ並んだロゴマークでおなじみ、有名な模型玩具メーカー。幅広い年齢層のファンがいる。
さらに驚かされたのは、月々の家賃です。
「ラジコンだけでなく、自分で運転することも好きなので、車を3台所有しています。その駐車場代と家賃を合わせても、10万円以下なんですよ」。
大人になって再燃したラジコン熱が止まらない
ラジコンマニアにとって、箱も大切なコレクションです。佐賀さんが愛してやまないTAMIYAのパッケージの特徴は、写真ではなくすべてイラストで描かれていること。ボックスアートと呼ばれるこのイラストを眺めているだけで心がときめくそう。
佐賀さんがラジコンにはまったのは、小学生高学年のころ。その後、しばらく離れていたものの、大人になってから、ラジコン熱が再燃しました。
「いわゆる“大人買い”ができるようになったからですね。こどものころは買えなかったモノが、今なら手に入る。面白さが懐かしさを上回り、今や寝ても覚めてもラジコンです。仕事の合間に趣味というよりも、ラジコンの合間に仕事をしているという感じ(笑)」。
「TAMIYAルーム」の一角が、ディスプレーコーナーになっています。
手づくりの棚に、自慢のラジコンがずらり。
「TAMIYAルームでは、仲間と集まって談笑したり、ラジコンを動かして楽しんだり。SNSを通じて、輪が広がりましたね。最近、友達と近くに500坪の土地を借りて、オフロードサーキットもつくっているんですよ」。
メンテナンスと製作、用途に合わせた空間づくり
ラジコン専用スペースは、用途によって分けられています。
「外で走らせたラジコンは、廊下部分につくったこのスペースでまず汚れを落として、軽くメンテナンスをします」。
手前の机はカスタムをする場所。そして奥の机は主に、新しいラジコンの製作をする場所。
「ラジコンは、組み立てるだけなら1〜2日でできるんですが、彩色に工夫をしたり、カスタムに凝ると、いくらでも時間をかけることができます。実際に走らせてまた調整する。楽しみが無限に広がるんです」。
インテリアセンスを生かしたくつろぎの居住スペース
「もともとインテリアが好き」と言うだけあって、リビング・ダイニングもカフェのようにおしゃれ。もう一つの趣味だというアクアリウムでは、水草の育成を楽しんでいるそうです。
「アクアリウムが好きになったのも、小学校高学年くらいですね。今の楽しみの土台は、すべてこどもの頃にある気がします。趣味が多い僕のことを、家族は呆れつつも、理解してくれていると思います(笑)」。
書斎兼寝室には、「一軍」の大切なラジコンをディスプレイ。
可動棚や有孔ボードなど、すべて佐賀さんのDIYです。
後編では、ラジコンマニアならではの収納テクニックをたっぷりとお伝えします!