要先生のご自宅は3階建ての一戸建て。「決して総平米数は広くないんですよ」と先生はお話しします。今回は、キッチンの動線をより快適にする、グルーピング収納術についてお伝えします。
モノ別に分けたくなるキッチン収納、あえて「用途別」に分けて収納してみる
食材に食器、調理器具。さまざまなジャンルのアイテムが混じり合うキッチン収納。ジャンルごとにBOXや引き出しを使おうとすると、スペースが余ったり、はたまた溢れたり……。スペースの使い方が難しい場所でもあります。 要先生のご自宅は、ジャンル収納ではなく、用途ごとに分けた「グルーピング収納」を実践していました。
コンロ横の小さなスペースに、毎日使うお茶碗セットを
キッチンのコンロ横の扉を開けると、カゴに入ったお茶碗セットが。
「お茶碗は食器棚に、と考える方が多いですが、わが家は毎日使う食器はあえて食器棚に収納せず、盛り付けしやすいこの場所を定位置にしています。食器棚まで足を伸ばさなくてもすぐに盛り付けができ、さらに洗い終わった後もここにサッと収納。しまう場所に迷わないことも動線カットにつながります(要先生)。」
家族ごとに分けない、全員統一の食器
食器のセレクトにも工夫が光ります。お父さん用、お母さん用、こども用……と食器を分けずに、家族全員が同じ食器を使用することで、配膳も断然楽になるそう。スタッキングもしやすくなり、収納効率もUPします。
食品も、ジャンルではなく用途別にグルーピング収納
「レトルト」「缶詰」「麺類」など、食品類の収納をジャンル分け収納されている方も多いのでは?要先生のご自宅では、食品収納でもグルーピングの工夫がされています。
「こどもや夫なども自分で作るパスタなどの料理は、レトルトソースと麺をグルーピングして収納。麺を探してソースを探して……という手間が省け、サッと料理が作れると好評です。私自身もモノの場所を聞かれる回数が減って、楽になりました!(要先生)。」
使用頻度の高いこのパスタ類収納BOXは、吊り戸棚の取り出しやすい場所に収納。持ち手のついたBOXを使うことで、踏み台などがなくても片手で取り出すことができ、アクション数の削減につながるそうです。
一つの行動をするときに、「あれを取りに行き、これを取りに行き……」という動線を大幅にショートカットできるグルーピング収納。キッチンでよく使用するものに注目して、ジャンル分け収納が良いのか、グルーピング収納が良いのか、方法を見直してみてくださいね。