今日も片付けをしているが一向に片付く気配がない。モノを減らせばいいのだが、そう簡単にはいかない。わが家のあちこちには可愛い小物たちがいる。いくつかは手放したものの、残ったモノたちを捨てるなんてできないよ!そんな悩みの渦中で耳にしたのが「サマリーポケット」というサービス。手軽にトランクルームのような使い方ができるらしいと聞き、さっそく取材へ。

HOUSTO 編集部

HOUSTO 編集部

HOUSTO公式アカウントです。当サイト独自の目線で、毎日の暮らしがちょっと豊かになる情報を定期的にお届け中です!

https://www.instagram.com/ouchinoshunou/

一箱単位で預けられる宅配型トランクルーム

「サマリーポケット」は、ダンボール単位で持ちモノを預けられるサービス。

従来のトランクルームとの違いは「自宅にいながら利用できる」「スマホで管理」「オプションサービスの充実」「価格が安い」の4つ。スマホでアカウントをつくり、専用のダンボールにしまいたいモノを詰め、日時指定して取りに来てもらうだけ。専用ボックス1箱から預けることができ、月額250円〜と価格も安く、なんと一般的なトランクルームの約4分の1ほど。

おすすめの使い方を(株)サマリーの整理収納アドバイザー・米田さんに教えていただいた。

「サマリーポケットは『季節外だから使っていないモノ』や『使わないけど愛しているモノ』の収納におすすめです。たとえば、衣替え。クリーニングサービスも頼めますし、シーズンが終わって『やっぱりいらないな』と思ったアイテムは、そのままオークションに出品できるサービスもあります」。

利用者は、北海道から沖縄まで幅広いのだそう。例えば北海道では室内と屋外の気温差のせいでクローゼットが結露し、デリケートな衣類が傷んでしまうことも。その点、温度・湿度管理を徹底しているサマリーポケットを利用すれば、大切な革のバッグにカビが生えてしまう心配もないのだ。

預けたものは1点ずつ撮影され、スマホでひと目で把握、管理できる。

「こどもの絵や工作など『思い出の品』の収納に活用していただくケースも多いですよ。預けたアイテムはスマホで常に見られますし、1年に1箱ずつ預ければ思い出のアルバムのように利用することもできます。

小さいお子さんをお持ちのユーザーさんは、1人目の赤ちゃん服やおもちゃのお下がりを2人目の出産まで預けたり、育休中に、仕事用のハイヒールやスーツなどを復帰するまで預けたりと、『今すぐには使わないけど大切なモノ』の収納としての利用もおすすめです」

シーズンスポーツ用品やアウトドアグッズ、年中行事で使う雛人形など、1年に1回ほどの使用頻度のモノを預けるユーザーも多いそうだ。

「本好きな方の利用も多く、1人で10箱、20箱と預けられる方も。ブックプランだとISBNコードを読み取ってデータベース化し、作者名などで検索できるので、蔵書を探すのもラクになるんですよ」

預けたモノのなかから1つだけを取り出すこともできるので、単身赴任者やひとり暮らしの学生さんなどが引っ越しの際、お部屋に収納しきれなかったマンガやビジネス書などを預けるケースもあるそうだ。

持ちモノのデータ化という新しい所有のカタチ

「住まいや収納は変化してきています。部屋で埃をかぶりがちなモノはデータ化して、欲しいときに手元に取り寄せるのも、新しい所有のカタチだと思います」。

持ちモノをデータ化して管理する。電子マネーや電子書籍などと同じように、収納もスマホひとつで済むようになりつつあるのだ。

「企業ビジョンのひとつに『所有を進化させる』というものがあります。将来的には収納するだけでなく、データ化することで、売買や貸し借り、シェアリングできるサービスも考えています。所有のカタチを次のステップへ進化させていきたいですね」

サマリーポケットは押し入れやクローゼットの延長線

引っ越しのときは、持ちモノに合った収納のあるおウチを選ぶのが当たり前だった。でも大切なモノが多ければ多いほど、収納量が必要で、家賃が大きく上がってしまう。それを思えば、箱単位で収納場所を増やせるサービスによって「おウチの外に収納」し、すっきりしたお部屋を叶えるというのもアリなのだと気づいた取材だった。

さて、今回お話をお伺いした米田さんは「捨てない片づけ」をモットーに個人でも整理収納アドバイザーとして活動されている。むりやり断捨離しなくてもいいなんて、愛着があって捨てられないモノが多い人のためのお片付け術では!?

次回はその「捨てない片づけ」について詳しくお聞きするとともに、編集部で実際にサマリーポケットを利用してみた体験レポートをお届けします!

取材協力

  • 米田さんはご自身でも、サマリーポケットはもちろん、鞄のサブスクも利用している。というのも「大人として恥ずかしくないモノを持たなければ」という義務感から鞄を選ぶことがストレスになっていたそう。サブスクをうまく活用することで、そんな悩みから解放されたと話してくれた。お気に入りのモノだけを所有する暮らしは、さまざまな工夫で実現できることは覚えておきたい。

    株式会社サマリー
    https://pocket.sumally.com/