棚の高さを変えられたり、ハンガーポールを取り付けられたり、その自由度の高さが魅力の可動棚。今回は キッチンのコンロ横に可動棚を取り入れたという izumiさんからお話を伺いました。
暮らしのテンションをあげる、見せる収納空間をキッチン横に
わが家はキッチンのコンロ横の空間に可動棚を採用しています。リノベーションで間取りを考えた際に、このスペースは置くモノが変わる可能性もあり、その時々でモノに合わせた高さに変えて使いたいので可動棚にしようと夫と相談して決めました。
実際に工務店へ相談する際、板の色と支えとなるレールの長さには少し悩みました。板の色は、部屋全体の統一感を持たせるために床材と同じ塗装に。レールの長さは置くモノの縦幅を考えると短めでよい、と思ったのですが、今後この家を売却する時のことも考え、誰でも好きな高さにできるように少し長めにつけてもらいました。
現在は、よく使う大きな鍋類を下の段に、ストック食材や普段使わない食器類をラタンカゴにまとめて上の2段に収納しています。この家に引っ越した直後は一番上の段をお酒のビン置き場、その他の段にストック食材や食器類を収納していましたが、お気に入りの鍋類を使う以外も、飾って見て楽しみたいと思い、現在の見せる収納をメインとした使い方に変えました。
基本的には隠す収納、ほんの一部見せる収納という形が理想だと考えています。生活感のあるモノはできる限り隠し、お気に入りのモノやディスプレイとして映えるモノだけを見せる収納にしたほうがメリハリがつき、部屋がおしゃれに見えると思うからです。
ただキッチンは少し違っていて、キッチン道具は使ってはじめて良さがわかり馴染んでいくと思っているので、どこに何があるか一目でわかり、パッと手に取れることを重視した結果、見せる収納の比率が上が りました。逆に、見えるところに出しているのに全然使わない道具は、自分が必要としていない道具になるので、人に譲ったり、手放したり、新しい道具を購入する基準にもなります。好きかつたくさん使う道具に囲まれたキッチンが私の理想です。
棚の位置を変えるとおウチの雰囲気も変わる
このおウチに引っ越してくる前に住んでいた賃貸住宅には可動棚がなかったのですが、収納したいモノに合わせて高さを変えられると限られたスペースを有効活用でき、とても便利です。 キッチンの可動棚は最近はあまり位置替えをしてませんが、ワークスペースにある可動棚は本を置いたり、花瓶を置いたり、周りの模様替えに合わせてこれまで何度か位置替えをしました。高さや置くものによって雰囲気が変わるので模様替え好きな方にはとてもおすすめです。
可動棚博士のチェックポイント!
今回はパントリーにおける可動棚の、3つのおすすめの使い方をご紹介していきます。
1.ボックスを使って仕切りをつけよう
モノは棚に直置きせずに、ボックスを使って収納しましょう。直置きしてしまうと、モノがバラバラで掃除がしにくかったり、モノの定位置を決めづらかったりするデメリットが あるからです。
ボックスを使えば「キッチンタオルはこのボックスにまとめよう」や「飲み物のストックはこのボックスにしまおう」と、モノがバラバラにならずにまとめられます。掃除もラク、モノの定位置が決まっているから使う⇔戻すという行為をしやすいと、良いことだらけですよ。
2.棚の奥行きサイズはモノのサイズとジャストがおすすめ
棚の奥行きは深い方が良い、と思われている方が多いのですが、実はモノと棚の奥行きはジャストの方が 使いやすいです。
奥行きが空いているとついモノを置きたくなってしまいますよね。そうすると後ろに収納したモノが取り出しにくくなり、戻しづらいのでそのままにして散らかる……という負の連鎖が起こりやすいのです。
3.耐荷重性能を確認しよう
最後に、最も重要な点をお伝えします。パントリーに限らず、オープンな可動棚収納で重要なことは「どれだけ載せられるか」を確認すること。なぜなら、使いやすく収納することより、安全に使うことの方がはるかに重要なことだからです。
特にパントリーは、オーブンなどの家電や、飲み物やお米のストックなどを置いたりするので、重いモノが主役になるケースが多いです。棚受け金具、棚板自体の耐荷重性能をメーカーのホームページなどから調べて、必ず確認をしてから収納を計画しましょう。