棚の高さ変えられたり、ハンガーパイプを取り付けられたり、その自由度の高さが魅力の可動棚。今回は限られたスペースを最大限に活かして、こだわりのキャンプギアをスッキリ収納しているpamapampさんに趣味部屋の可動棚を紹介してもらいました。
キャンプ好きなら一度は悩むキャンプギアの収納。わが家では可動棚を使うことで納得のいく収納スペースをつくることができました。
キャンプギアは一つのメーカーだけでなく、お気に入りのアイテムをセレクトしているため、サイズに統一感がありません。そのため有効ボードを使って、ある程度規則的にギアの配置を行い、可動棚で仕切ることで、ごちゃごちゃしやすいキャンプギアもスッキリ見せつつ収納するようにしています。
もともと、この収納スペースは日用品とキャンプ道具を保管しておく場所でした。市販のメタルラックを置いていましたが、せっかくのこだわって揃えたキャンプギアを家の中でも観て楽しめるようにしたいと思い、キャンプギアだけの趣味部屋にセルフリノベ。
アパレルショップのようなディスプレイを目指して可動棚を計画。可動棚を棚受けに固定し、棚柱に引っ掛ける仕組みなのですが、棚柱を固定するための壁の中の下地を見つけるのが大変でした。
収納スペースを最大限に活かしたかったので、取り付けのときに、床面から天井面に向けて、奥行きがだんだん深くなるように棚板を設置しました。人が出入りする空間はなるべく広くするために、奥行き浅めの棚板を選び、天井部分に向けて奥行きの広い棚を設けることで収納量の確保と使いやすさを両立することができました。
特にストーブやバッテリーなど、大きめのキャンプアイテムは嵩張り、無駄な空間ができやすいのですが、棚の奥行きと高さを調整することで、ジャストフィット。
趣味部屋なので基本は見せる収納にしていますが、すべてディスプレイしてしまうと収納量が落ちるため、部屋に入って正面の棚の、上部分は見せる収納、下部分はボックスなどで隠す収納にしています。
可動棚を取り付けた前と後では、おウチで趣味を楽しむ時間がぐっと増えました。押し入れのようにしまい込むのではなく、表に出しているため、いつでも取り出しやすいのも魅力。湿気対策にもオープン収納は良いので助かっています。
可動棚博士のチェックポイント!
pamapampさんの可動棚デスク収納「ここがGOOD!」
有孔ボードを収納に活用
有孔ボードを使った掛ける収納にすると小物を上手く収納できます。棚板への収納だけに頼った場合、
・棚上の収納スペースを活かせない
・収納するモノによってデッドスペースが発生する
といったもったいない空間が生まれてしまいます。特にシェラカップなど、長い取っ手が付いているモノは困りものですね。棚柱と棚柱の間の壁面に有孔ボードを取りつけ、100均などで売っているS字フックを掛けるだけで、すぐに壁面収納になります。掛けるモノと置くモノの住み分けをすることで、嵩張らず上手に収納することができるんですね。
自慢のギアがお店で陳列されているようなビジュアルになりますので、ぜひpamapampさんのマネをしてみてください!
棚の奥行の深さで収納空間の居心地をコントロール
実は棚板の奥行を変えるだけで、空間の圧迫感を軽くすることができるんです!
・視覚に入る空間:奥行の浅い棚板で広い空間の確保。収納力は劣るため、飾る収納中心。
・視覚に入らない空間:奥行の深い棚板で収納力を重視。
このように考えると、圧迫感なく、収納力もそれほど下がらなくなります。また使う頻度が高いモノは手に取りやすい高さに、使う頻度の低いモノや大きいモノは最上段や下段に収納する、というように分けてみると上手くいきますよ。
可動棚の奥行サイズ決めは注意が必要!
家づくりの設計段階で、収納力欲しさにやってしまいがちなのが、奥行が深い棚板を選んで、すべて同じサイズに統一してしまうこと。これ自体がいけないということではないのですが、全体の収納量と比べて収納スペースがどれくらい必要なのか、ということを先に考えてから、棚板の奥行が適正サイズかどうかを考えてみましょう!持て余したスペースにモノを置き始めると結局散らかることに繋がりますし、掃除も大変になります。ですので、棚の奥行サイズは収納したいモノのサイズとジャストになるように選びましょう。
可動棚を過信せず、きちんと全体量とサイズを確認してから導入すると、暮らしやすさがアップしますよ!