高校生の長女と、中学生・小学生の長男次男の3人姉弟を都心で育てているmizutamaさんは、昨年、都心にある築50年超・73平米のヴィンテージマンションをリノベーションしたばかりです。こどもたちのプライベートスペースを確保しつつ、共有スペースは広々ゆったり。家族みんながストレスフリーで過ごす、理想的な家づくりを取材しました。

HOUSTO 編集部

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今回教えてくれたのは……

  • 暮らしに役立つ情報やエッセイを公開している文筆家のmizutamaさん。アロマオイルの販売やワークショップを行う「香り屋」としても活躍しています。noteの「5人家族都心築52年マンションリノベ記」では、業者探しからショールーム巡りの様子、節約のコツ、かかった費用までを公開中。

    mizutamaさん
    https://note.com/brandnewlife

賃貸で暮らしていたマンションの物件を購入&リノベーション

オフホワイトと天然木の優しい色調が印象的な、mizutamaさんの住まい。一続きのダイニングキッチンとリビングは約16畳で開放感たっぷり。裸足でくつろぎたくなる、とてもコージーな空間です。以前は同マンションの別部屋に賃貸で暮らしていたそうですが、縁あってこちらの物件を購入し、全体的にリノベーションをしました。
「購入当時で築52年のヴィンテージマンションです。配管を変更できなかったのと、規約の問題で間取りの制限はありましたが、先に賃貸で9年ほど住んでいたので、使い勝手と不具合はよくわかっていたのは幸いでした。直したいポイントも、はっきりしていましたね」

キッチン側からリビングを見渡したところ。角部屋なので、明るさも十分。家族5人が無理なく過ごせる広さが確保されています。

漆喰や無垢材など自然素材を取り入れた、気持ちのいい部屋づくり。家具選びや、グリーンの取り入れ方など、随所にmizutamaさんのこだわりを感じます。

3人姉弟に用意した、2つのこども部屋は、エアコン効率を考えた部屋割り

アクセントクロスは、こどもたちに選んでもらったそう。男子部屋には、ミントグリーンの黒板クロスが。チョークの落書きも楽しい雰囲気

長女と長男・次男3人に対して、「本当はそれぞれに個室を与えたかったんですが……」とmizutamaさん。収納スペースの必要性から、もともとあった7.7帖の部屋は男女別の2部屋に分けることにしたそうです。
「部屋割りについては、こどもたちに相談すると収拾がつかなくなるので(笑)、夫と2人で決めました。無理やり3部屋に割ることもできましたが、そうするとクローゼットや収納が足りなくなる。シーズン用品などをしまう場所はどうしても必要だと思ったので、男子2人は一緒に過ごしてもらうことにしました。長男は大学で外に出るかな……という想像もしていて、家族が5人でこの家で暮らすのも、実際は何年もないだろうと思ったんですね。ならば小部屋をたくさん作るよりこの方がいいかな、と」

男子2人の部屋。二段ベッドを置き、窓際には共用デスクを造作。こぢんまりして、なんだか隠れ家のような雰囲気も。
「このデスクを使うのはもっぱら中学生の長男で、次男はリビング学習をすることが多いです。プライベートスペースは、それぞれのベッド。男子寮のようなイメージで過ごしてもらっています」。
アクセントクロスについては、こどもたちに選んでもらったそう。男子部屋には、ミントグリーンの黒板クロスが。チョークの落書きも楽しい雰囲気です。

こちらはスモーキーピンクのクロスがかわいい、高校生長女の部屋。2部屋は完全に仕切らず、あえて上部が開いている腰壁を採用したそうです。
「腰壁にしたのは、男子部屋に設置したエアコン1台を有効活用するためです。上部は開いていますが、プライバシーは保たれているので、揉めることはないですね。以前は同じ部屋で姉弟が過ごしていて喧嘩が絶えなかったんですが、今はとても平和です」

2つのこども部屋の前の廊下は、家族の共用クローゼットとして使われています。ここには、こどもたちの洋服や、季節用品などが収められています。この場所に収納スペースがあるからこそ、こども部屋にはさほどモノが散らからずに済んでいる、とmizutamaさん。コンパクトサイズのこども部屋を作る上で、参考にしたいアイデアです。

性格の違うこどもたちと過ごす、賑やかな日常

「こどもたちは、それぞれあまり部屋にこもりっぱなしということもなくて、みんなリビングダイニングにいることが多いんですよ。だからいつもは、ここにいろんなものが散らかってます(笑)。でも、誰も気にしない。片づけについてもこどもによって得意、不得意があって、個性だなあ、と思っています。私もあまりガミガミ言わないようにしていますね。こどもたちが成長していくと、また生活も変わってくると思うので、こんな毎日も楽しんでおこうという感じです」

ダイニングの窓際に設けられた家事用のカウンターテーブルは、本を読んだり、リビング学習に利用されることも多いそう。自室のパーソナルスペースと、家族で過ごすパブリックスペースを行き来しながら、自由に過ごしているこどもたちの姿が目に浮かびます。

ライフステージの変化も見据えたmizutamaさんのリノベーション。家族の仲の良さを感じる、素敵な住まいでした。

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