いよいよ劇的変化の瞬間を公開! 要先生のアドバイスで、中2男子の4.5畳こども部屋が、集中力もアップする理想の個室に変身。驚きのBEFORE-AFTERを全公開します。思春期男子の自立を促す、プロ直伝の片づけテクニックは必見です!前回の記事はこちら
前回のおさらい
整理収納アドバイザーの要めぐみ先生が、中2男子・Sくんの「開かずの間」をレスキュー! まずは判断しやすい書類や本の仕分けからスタートし、クローゼットに閉じ込められていた学習机を外に出すなど、思い切った家具の配置換えを行いました。新しく導入したのは、収納力たっぷりのベッドと、収納ケース。サイズアウトした服や、ホビー類も整理しました。約5時間の作業で、散らかっていた4.5畳の個室が、ついに劇的な変身を遂げようとしています。
今回教えてくれたのは…要めぐみ先生
高3の長男、中3の次男と夫婦の4人で、横浜市の戸建て住宅に暮らしている。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、住宅収納スペシャリストなど多数の資格を持ち、現場でお片付けサポートをした回数は延べ1000回超え!現場第一主義の整理収納アドバイザー。整理収納を広めるべく雑誌やメディアへの出演も多数。元国際線CAの経験も生かし、マナー講師など幅広い活動を行う。
https://www.instagram.com/megumi_home/
中2男子部屋のBEFORE-AFTER!
約5時間の片付けの途中「もうやりたくない……」と弱音を吐いていたSくん。お母さんや要先生に鼓舞されて、なんとか完成に辿り着きました!生まれ変わったSくんの部屋のBEFORE-AFTERご覧ください。
部屋全体BEFORE-AFTER
BEFORE
すのこベッドのまわりは、衣類やプリント、ごみが散乱していたBEFORE。ドア間口は広いものの、入口すぐにあるシェルフは高さがあり圧迫感がありました。
AFTER
クローゼットに閉じ込められていたデスクを内窓そばに配置したことで、明るい光が差し込む勉強のための特等席が誕生。要先生が購入提案した大容量の引き出し付きベッドも、収納力抜群で使い勝手◎。
コンパクトな4.5畳という限られたスペースを有効活用し、勉強と睡眠の動線がスムーズに整っています。すっきりとしていて温もりのある、中学生男子らしい居心地の良い空間に仕上がりました。
デスクまわりのBEFORE-AFTER
BEFORE
クローゼットの中に設置したデスクのBEFORE。右脇には要・不要がわからない紙類や教材が散らばっていました。
基本的に、デスクの上には何も置かないというルールを決めました。
「デスクの上がスッキリしていると、学習意欲も湧きますよね。これはぜひずっとキープしてほしい!」(要先生)
元々はクローゼットの扉に阻まれていた可動式のワゴンは室内に出して使用します。よく使う教材をまとめて設置しました。「ここはテストが終わったタイミングなど、頻度高く見直すことで、スッキリを保てますよ」と要先生。
頻度の低い教材や本は、クローゼットに移動したスチールラック(元は部屋の入り口に設置)の中に。見直しは、学期末や年度替わりのタイミングで。
クローゼットのBEFORE-AFTER
BEFORE
収納力がしっかりある大型のクローゼットで、モノも少なかったのですが、ほとんどクローゼットとして機能していなかったこの場所を、しっかりと仕分け。
AFTER
デスクを出したことによって、本来の機能を取り戻しました。右側は制服などの学校用衣類を、左側にプライベートの衣類を入れて、余裕を持たせます。
BEFORE
サイズ的にも使い勝手が悪かった白い縦型の衣装ケースは一旦処分に。枕棚に押し込んであった不用品もこのタイミングで整理〜処分しました。
AFTER
「無印良品」のクローゼットケースを使用し、わかりやすくラベリング。中にも「セリア」の仕切りケースを使用しているので、衣類の整理には悩まずにしまえそうです。
まだまだ余裕のクローゼット!「中学生男子は今のところ衣類が少ないですが、これからは増えるので、余裕を持たせておきましょう」(要先生)
悩ましい「登校用の大きなリュック」を置くスペースもできました!
「女子と違って、衣類やバッグのバリエーションが少ないので、男子のクローゼット整理は意外と楽ちんですよ」(要先生)
体操服や部活で使うジャージは、アクセスしやすいベッド下に。
「今は畳んで入れていますが、そのうち畳まずに突っ込むことになるでしょうね(笑)。それでもいいんです。とりあえず、決めたモノは決めた住所に戻すという習慣づけをすることが大切です。それから、これは教材も同じですが、衣類は絶対にすべて同じ場所にまとめておかないといけないわけではありません。用途に合わせて場所を選んでいいと思います」(要先生)
片付けを通して見えてきた「意外なクセ」とは?
Sくんのシェルフからは、たくさんの「使いかけノート」が出てきました。
「最初は『やるぞ』と思って使うんだけど、1〜2ページだけ使って、あとはノートを作ったこと自体忘れてしまう……」(Sくん)
「男子あるあるですね(笑)。表紙にタイトルを書いてしまうから、別のものに転用しづらいんです。そんなSくんには、100円均一などでも売っている『剥がせるシール』にタイトルや教科名を書いて貼るのがおすすめですよ。こんな感じで、片付けを通して、その子のクセが見えてきますね」(要先生)
約5時間の片付けBEFORE-AFTERを終えて
快適になった部屋を、満足そうに見回すSくん。ワンコも居心地良さそうに、さっそく新しいベッドに陣取りました。
「そもそも片付けなさい、と言われても、どうやって片付ければいいのかがわからなかった。今回、こうやって片付ければいいのか、と勉強になりました。モノにも、心にも余裕ができた気がするので、これからは自分の部屋で勉強や筋トレをして過ごしたいです」(Sくん)
「男子部屋の片付けは、『ざっくり、ゆったり』が成功のポイントです。細かく教科別に分けても、キープできる男子はほとんどいません(笑)。学用品は『今年使うもの』としてまとめて、衣類はハンギング収納、下着も丸めて入れるだけのクルクルポイ収納でOKです。キープのハードルを下げることで、本人が無理なく続けられる仕組みを、まずは一緒につくってあげることが大事だと思います」(要先生)
一緒に作業するから、把握できる「クセ」
一緒に片づけを行うと、その子のクセが見えてくる。収納アイテムや、便利アイテムを追加するのは、それからで十分、という要先生からのアドバイスも。
「収納アイテムありきでは、使いこなせないことも多いですから。まずは家にあるモノで代用して、余裕ができたら買い足すくらいで良いと思います。とにかく最初に収納アイテムを買って、それから片付ける…の順番はおすすめしません」(要先生)
また、親の関わり方については「こどもの気持ちを置き去りにして整理を迫るとケンカが生まれます。本人が納得して手放すまで待ってあげてほしい」とアドバイス。衣替えや学期末という節目で見直す習慣を提案してくれました。
「中が多少乱れていても、決めた住所に帰っていれば100点!」(要先生)
Sくんは部屋をキープできているのか? 後日談
Sくんの部屋の取材を行ったのは、2025年の12月。ちょうど年末の大掃除になりました。その後、学校から出された「冬休みの宿題」には、「部屋の片づけをして写真を撮り、行程と感想を記録する」という内容で、家庭科の課題として提出したそう。
「いつもなかなか提出しないこの手の宿題を、ドヤ顔で出していました」とSくんのお母さんから報告が。
「せっかく生まれ変わった部屋を、もう二度とあのカオスにしないんだ、と頑張っているようで、現在もキレイが継続中です。特に、収納ベッドの導入は本当に良かったです。テスト前はデスクの上がひどいことになりますし、リュックや学校のロッカーは相変わらずカオスのようですが、部屋だけは、気持ちいいくらいスッキリ。このままキレイ好きになってくれたら嬉しいですね」(Sくんのお母さん)
「自分にとって心地よい空間」を知った経験は、自立への一歩。要先生の「ざっくり、ゆったり」というアドバイスをお守りに、いつか一人暮らしをしたときも、キレイな部屋をキープできると良いですね。