子どもとゆっくり向き合いたいけれど、料理や洗濯、掃除や片付けなどのさまざまな家事に追われて、少し気持ちがささくれ気味になってしまうことも。日々大忙しで、友人と気ままに買い物や外食するのが難しい時期の子育てママこそ、オフタイムをつくることが必要です。自分だけの時間で気分をリセットして、いつも笑顔のママを目指しましょう。

本多 さおり

本多 さおり

暮らしを愛する整理収納コンサルタント。雑誌やwebなどで暮らし重視のシンプルな収納術を提案している。

http://hondasaori.com/

Q:毎日家事と子育てに手一杯で、イライラしてしまう日々…。楽しみながら家事がこなせるモチベーションの保ちかたを教えてほしいです。

家族との時間は大切にしたいし、家事もきちんとこなしたいと思っているのにやることが多すぎて、ついイライラしてしまいます。あっという間に一日が過ぎてしまって、眠りにつく前に「このままでいいの?」と不安になることも…。一人で気楽に出かけて気分転換もできない今、どうしたら育児と家事を両立しながら、楽しく笑顔で過ごせるのでしょうか?

A:「忙しいから無理」と諦めずに、たとえ短くても自分の時間を演出することが大切です。毎日気持ちをリセットして、明日の元気をチャージしましょう。

音のない世界で家事をしていると、気持ちが重くなる気がしませんか?わたしは、キッチンにCDプレーヤーをセットして、そのときの気分に合わせた音楽を聴いています。お気に入りの曲が流れていると、動きも軽快になって家事もテキパキはかどります。子どもが眠ったあとは、夫婦で思い思いに過ごす時間をつくることを心掛けています。自分だけの自由な時間があると、自然に心にゆとりが生まれて、やさしい気持ちになれそうです。

キッチンの壁面にプレーヤーを設置して、好きな音楽を暮らしのBGMに

主婦はキッチンに立つ時間が長いので、音楽プレーヤーをキッチンにセットするのがおすすめです。一人のときは心地よい環境音楽を聴いたり、自分で編集した音楽を流したり、掃除のときは、軽快なヒットソングを聴いてテンションを上げたりしています。お気に入りは、二階堂和美さんの曲。ワクワクした気持ちになるので、よく聴いています。音楽BGMがあると、家事に追われて焦っている気持ちが、自然に和らいでリラックスできる気がします。リビングにもワイヤレススピーカー(スマートフォンと接続可能)を置いていて、子どもと過ごすときは、季節の童謡などを聴くことが多いですね。子どものお友だちが遊びに来たときは、みんながよく知っている曲をセレクトして流してあげると、一緒に歌ったり、踊ったりしてとても楽しそうに盛り上がるんですよ。

キャンドルや間接照明を上手に使って、光と時間を自在にコントロール

わが家では、19時30分になると照明を落としてリビングを薄暗くするのが日課です。「太陽が落ちて夜になりました。そろそろ眠る時間ですよ」と子どもたちに知らせるため、子どもの就寝タイムの1時間前にはすべての部屋のライトを消して、この小さなスポットライトだけを灯します。照明を工夫した光の演出によって、できるだけ自然に大人と子どもの時間を分けるようにしているんです。やわらかな間接照明を取り入れることで気持ちもゆったりするし、子どもだけでなく大人にとってもリラックス効果があります。ほの暗く心地よい雰囲気の中で、子どもたちとの絵本タイムが始まります。

眠りにつく前に、ほんの数分でも自分だけのリセットタイムを持って

賑やかな子どもたちが眠った後は、いよいよ自分だけの時間。このときは、家事や仕事のことは一切考えないようにしています。子育てをしている期間のママにとって、「自分の時間」は、なんとなく生まれるものではありません。「絶対にこの時間はオフにする!」という強い意志が必要です。毎日ではありませんが、「今日は疲れたな」という日は、キャンドルの光をただ見つめるという癒しの時間をつくっています。炎の揺らぎをぼ~っと見つめていると、自然と自分自身に意識を集中するので、頭の中を整理できてスッキリします。今やるべきことをこなしつつ、同時に少し先のことにも意識を向けながら日々を回す忙しい子育てママにとって、何かしらの儀式で1日の終わりにリセット時間をつくることはおすすめです。日々の「リセット」が重要なのは、片付けや収納と似ていますね。

夫婦が別々に自分の趣味の時間を持つことで、相手を労わる気持ちに

リビングの隅に設置した本棚は、夫のお気に入りの漫画と、わたしの今読みたい本を集めたコーナーです。子どもたちが眠ってからの数時間は、夫婦それぞれが思い思いに好きなことをして過ごす時間にしています。お互いに干渉しない自由な時間は、自分の趣味に没頭できる貴重な時間です。「好きな漫画は夜に読めるから」と、日中は夫も家のことを進んで協力してくれるようになりました。また、わが家のテレビは、観るときだけクローゼットから出すシステムなので、なんとなくダラダラとテレビを観てしまう時間はありません。わたしも好きな雑誌や本を読んだり、なにもしないという心の贅沢を楽しんだり、自分だけの時間を大切にしています。

さいごに

今回は、「本多さおりさんに学ぶ、こどもの収納」全6回連載の最終回です。これまで、本多家をお手本にして、収納アイテム選びのコツや、ものを眠らせない収納テクニック、ワンアクションで出し入れできる工夫など、育児と家事を手助けしてくれる収納法を学んできました。収納のしくみを「今」に合ったスタイルに変えることで、家族みんなが心地よく過ごせるスペースに生まれ変わります。そして、そこにママのやさしい笑顔があれば、こどもにとって一番幸せな場所になるはずです。