著書『死んでも床にモノを置かない』が大きな話題を集めている、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。仕事・家事・子育てを両立させながら、いったいどうして、毎日きれいな家をキープできるの?……秘訣は、彼女の朝の過ごし方にありました。今回は、その美しすぎるご自宅で、須藤さんの「モーニングルーティン」に密着しました!

HOUSTO 編集部

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【4:00】起床・着替えの後、洗濯機をON

須藤さんの朝は、とにかく早い。
まだ薄暗い時間に、家族の誰よりも早く起きて、最初に取り掛かるのは洗濯です。洗濯機のスイッチを入れたら、須藤さんの家事スイッチも同時にON!
洗濯機脇のフックにかけてある雑巾を手に、洗面所の掃除へと移行します。

【4:10】洗面所・お風呂・トイレ・キッチン・ダイニングの拭き上げ

雑巾を絞ったら、まずは洗面台の周辺から洗濯機を拭きます。続いて浴室では、タイル、シャンプーなどのボトル類までも一つひとつきちんと拭いて、きれいに。毎朝こうすることでカビとも無縁です。
その後はトイレ掃除、キッチンとダイニングの拭き掃除を。ここまで、あっという間の10分。
「毎朝のことなので、体がそのように動きます」と須藤さん。

清潔感のある白いバスタブ。隅々まで拭き上げます。

キッチンカウンター、棚、レンジの周りまでを全部拭き上げます。汚れが特に気になる時は、セスキ水を使用。普段は水だけで拭いているそうです。
「もちろん、前日の夕食後も拭いているんですが、一晩たつと、意外とほこりが降りているんですよ。ほこりが気になる場所では、料理もしたくないですよね」

100円均一のシンプルな雑巾を愛用中。洗面台のシンクにクリーナーを回しかけ、雑巾を洗いがてら、シンクの中もピカピカに。

【4:20】家族はまだ睡眠中。音を立てずに床掃除

1階の掃除ルーティンが済んだら、さっと2階へ上がって、「クイックルワイパー」で床全体を上から静かに床掃除。
「毎日こうして床も拭いているので、よっぽどのことがないかぎり2階で掃除機は使いません。家族はまだ眠っていますから、静かにささっと」

【5:00】お弁当づくりと洗濯干し

掃除の後は、小学校に通う娘さんのお弁当づくりを。さっとつくり終えた頃には、ちょうど洗濯機が終わっています。洗濯物を干したら、鏡に向かってメイクをする時間。

【5:30】朝ご飯の準備

そろそろご主人が起きてくる時間。須藤さんの姿は、すでにキッチンにありました。
「主人の朝ご飯は、毎朝決まって味噌汁とヨーグルトのみ。味噌汁は前の晩にあらかじめつくっておきます。小学生の娘は、毎朝リクエストが違うので、そのつど対応しています。納豆・ご飯・味噌汁の時もあれば、サンドイッチがいい、と言われることも」。
娘さんが起きてくる直前に、ゴミ出しも済ませてしまう須藤さん。時間の使い方にムダがありません。

【6:00】家族が朝食中に、愛犬のお世話

ご主人と娘さんが朝食を食べている間に、須藤さんはペットたちのお世話を。ヤンチャ盛りのトイプードルが2匹、ケージの中で朝食を待っていました。洗面所で食器などペットグッズを洗い、ケージの掃除、餌と水やり、さらにブラッシングまでをササッとこなす須藤さん。
それにしても、ペットがいてこの家のキレイさ! やはりすごい、と感嘆せずにはいられません。

【6:40】家族が出かけた後は、掃除機の時間

娘さんの髪を結い、出かける準備を見届けながら、余裕があればそこで食器洗い。
「行ってらっしゃい!」家族を玄関で見送ると、須藤さんは掃除機を取り出しました。ペット用のスペースはリビングに隣接していることもあり、1階は念入りに掃除機をかけます。

【6:50】朝食と洗い物を済ませ、ようやくホッとひと息

掃除機をかけ終わった後は、簡単に何かつまむ程度に、軽く朝ご飯。
すべての洗い物を終えて、再びキッチンとダイニングを吹き上げたら、ご褒美のコーヒータイムです。
「だいたい、コーヒーも立ったまま飲んでますね(笑)。気づいたら、一日中、あまり座っている時間はないかもしれません。でも、この時間にコーヒーを一口含むと、朝のひと段落が終わったな、と実感できるんですよね」

ルーティンは、人それぞれ。仕事や家族のスケジュールを考えながら、1日のどこかにあればいい

朝のルーティンが終わった後は、整理収納の依頼者のお宅へ出かけたり、ブログを書いたりと、家事スイッチから仕事スイッチに切り替えている須藤さん。すでに家事スイッチでモチベーションが上がっているので、仕事も捗りやすいと話します。
「夜は夜で、ルーティンがあるんですが、なるべく23時半くらいまでには寝るようにしています。それで4時起きですか? と驚かれることもあるんですが、元来ショートスリーパーなんでしょうね。毎日この暮らしを続けていることで、体はとても楽ですし、無理はしていないんですよ」。
4時に起きれば、家事をする時間に余裕が生まれます。動きを決めることで、効率化され、家の中のキレイをキープすることにもつながるなど、早起きの利点は多いとしながらも、須藤さんはこう話します。

「……とはいえ、皆さんに4時起きをおすすめしたいわけではないんです。それぞれの生活、家族のスケジュールも異なりますし、ルーティンをどこに持ってくるかは、その人の暮らし方しだいなんですよね。6時に起床して、家族を送り出した後、8時から掃除のルーティンを持ったっていい。もちろん、午後でも、夜でもいいんです。ただ、一連の流れを決めて、決まった時間に行う習慣は、とても有意義だと思います。ぜひ、ご自分に合ったルーティンを見つけてみてくださいね」。

今回教えてくれたのは…

  • 須藤昌子(すどう・まさこ)
    整理収納コンサルタント、Ameba公式トップブロガー。著書に『リバウンドしない収納はどっち?』(KADOKAWA)、『死んでも床にモノを置かない』(すばる舎)がある。2019年、ブログが国立国会図書館に保存されることが決まった。整理収納サポート、自宅での整理レッスン、企業用セミナー、テレビ出演など、活躍の場を広げている。
    https://ameblo.jp/room-cozy/