今回は整理収納アドバイザーのsumikoさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。
脱ぎ散らかされた娘の上着にうんざり
帰宅すると、こどもたちの脱ぎ散らかされた上着にどっと疲れる。そんな経験はありませんか?
わが家でも仕事から帰宅すると、娘の部屋に脱ぎ散らかされた上着が転がることが多くなったある日。ここで怒るのは簡単……とグッと怒りを抑えて、娘と話し合うことにしました。
家族との片付けにおいて大事なのはコミュニケーション。
「なぜしないのか」「なぜできないのか」を掘り下げ、楽な方に仕組みを作り変えるための大事な話し合いです。
娘の言い分は「きちんとできるもん」!?
お片付け苦手な娘はきちんとできない自分を恥ずかしく思っているようで、「自分はきちんとハンガーにかけられる!」の一点張り。でもできていないのは毎日の散らかりぶりで実証済みです。
「絶対ラクになるから、合わなければ簡単に元に戻せるから。」
大事なことはきちんとすることではなく、床にモノを置かないことと服をシワシワにしないことだからと説得し、ハンガー収納だったアウターをひっかける収納へチェンジしました。数日後「すごくラクにできるようになった。」と照れた娘の顔が忘れられません。
衣類の収納方法は一つではない
こちらが以前までのいわゆるハンガーにかける収納。
そしてこちらが見直したひっかける収納です。
衣類の種類にもよりますが、
「たたむ、ハンガーにかける、ひっかける、投げ込む」
の順に収納難易度が下がります。
収納レベルを1つ下げる、実はそんな簡単なことであなたのイライラはなくなるかもしれません。
大事なことは「片付けられないことは個人のせいではなく、合わない仕組みのせい」というお片付けマインド。元々お片付けが苦手だった私は今でもこの言葉に救われます。「失敗じゃない。自分には合わないという自分の取扱説明書の一文が増えただけ」も私のお気に入りです。お片付けは自己理解と正しい方法が組み合わさって成功になります。万人に合う方法なんてないのです。
「片付けたい」という理想のゴールがあるのであれば、きっとぴったり合う片付け方法があるはずです。片付けられないご家族と、片付けられない自分自身と、まずはコミュニケーションをとってみませんか?