今回は整理収納アドバイザーのFujinaoさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。

Fujinao

Fujinao

整理収納アドバイザー。転勤を繰り返すうち、モノが少ない暮らしの気楽さに気づく。 日々モノと向き合い方を研究、発信している。

https://www.instagram.com/fujinao08140814/

隙間空間を上手く使えていると自信があったのに……

私は昔からモノをたくさん持っているタイプ。ですが、家の中の隙間空間を見つけてモノを詰め込むのが得意だったので、家の中は一見問題なし!!
……でも実は、その頃の家の中は死蔵品だらけだったのです。

例えばバッグの収納。
「使っていないバッグの中の空間、もったいないのでは?」と思った私。
「そうだ!バッグの中に今使っていないポーチやエコバッグを入れておけば型崩れも防げるし、空間も無駄にならないし一石二鳥!」そう思って手持ちのバッグの中に張り切って詰め込んだのですが……。

存在を忘れ去られたモノたちがいっぱい!

後日、クローゼットの見直しをしてびっくり。
1年間、一度も使わなかったバッグたちの中から「こんな所にしまっていたんだ!」と存在すら忘れていたポーチやエコバッグが続々と出てきたのです。

バッグの中に収納する方法は中が見えないので、ついついモノの存在自体を忘れがち。目に入らないことですっかり存在を忘れて活用することもなく、ひどい時には同じようなモノまで買ってきてしまう。
これでは家の中が死蔵品だらけになっても不思議ではないですよね。

どうやったら持っているモノを有効活用できるだろう

そこで2点の改良を加えました。

・バッグもポーチ類も、量を減らしてよく使う分だけ持つ。
・ポーチ類は色々なバッグに分散して収納するのではなく1つのバッグの中にだけ、と決める。

こうすることでポーチやエコバッグが必要な時には1箇所を見るだけで全てをチェックすることができ「持っているのに使わない死蔵品」を無くすことができました。ポーチ類を詰めていないバッグは無理に空間を有効活用しようとせずに、新聞紙や布袋などで作った詰め物を入れてバッグの型崩れを防いでいます。

今でも整理収納アドバイザーとしてお片づけにお伺いした時、どうしても数が多い時にはバッグの入れ子収納を活用することはありますが、きちんと「使わずに死蔵品になる可能性がある」という説明を一緒にしています。

やはり一番シンプルで失敗が少ないのは、自分が管理できる適正量までモノを減らすことですね。お片づけの参考になりますように。

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