今回は整理収納アドバイザーのRumiさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。
整えられた美しいキッチンが家族にとって1番?
整理収納のプロとして活動しているので「いつもきっちり整えていて片付けの失敗をすることはなさそう」と思われることも多い私ですが、実際には数々の失敗を繰り返しています。
今回は私が過去に失敗したキッチンのお片付けエピソードをご紹介。
家族みんなが使うキッチンには、食器・食品・家電・ストック類などさまざまなモノが収納されています。食品などは特にモノの出入りが多いのでパントリーや冷蔵庫の中などはキレイをキープするのが難しかったりしますよね。
「整えられた美しいキッチンであることが家族にとっても1番いいことだ」と信じていた当時の私は、
私がすべてを管理すればキレイをキープできるはず!
こどもたちの手の届かないところに食器を置けば割られる心配もないし、食品ストックも私だけが管理するようにすればいいかも!
と本気で思い、私の目線に合わせて収納・ラベリングもしていつも完璧な状態を目指そう!と実行に移しました。
キレイはキープできるけど、こどもたちにとってはどうだろう
見た目はスッキリ・きっちり。大きく乱れることもなくキレイをキープ。これは正解だったかも!と一瞬は思いました。でも……
当然のことですが、度々こどもたちに呼ばれるんですよね。
「コップ取って」「今日のおやつは?」「お箸が足りない」などなど、こどもたちはお手伝いをする気持ちはあるのに、届かないから私を呼びます。
キレイはキープできる。
けれど、こどもたちのお手伝いをしたいという気持ちまで取り上げてしまっていると感じました。
正解であったとしても、大切なのかを問いかけてみる
すぐに収納を変更して、子供たちでも取り出しやすい高さにこどもたちのカトラリーや食器、お菓子などをまとめ直しました。
キレイ・きっちり・スッキリは「正解」かもしれません。でもそれらは必ずしも「大切」ではありませんよね。
こどもたちの優しさや想いを育む方がずっと大切です。 お片付けには何が正解で何が大切かを改めて考えるきっかけになりました。
今はこどもも大きくなって、キレイをキープする収納を第一優先できるようになりました。
こどもの成長に合わせた整理方法を考えるのが大切ですね。