今回は整理収納アドバイザーのsumikoさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。

sumiko

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神奈川県在住。2人のお子さんと旦那さんと4人暮らしのママ整理収納アドバイザー。2017年に中古マンションを購入し、自らプランニングして2度目となる自宅リノベーション。その経験を活かし、住宅収納スペシャリストとしてもセミナー開催やコンサルタントとして活動中。

https://simple-style-sumiko.amebaownd.com

憧れの空間のために収納用品を揃えようと思ったけれど……

収納用品を揃えることでぐっと空間がランクアップした! そんな経験ありませんか?

そんな理想の空間を夢見て、私もおウチをリノベーションした際に色々な収納用品も整え直しました。その中の1つがハンガーです。

当時憧れていた、洋服が滑りにくく、ニットなどでも肩のハンガー跡がつきにくい。そんな素敵なハンガーに揃えたくて試しに買ってみました。早速使ってみたところ、わが家には合わないことがすぐに判明しました。

なぜだかわかりますか?

人気の商品なのに、わが家には合わなかった理由

なぜ合わなかったのか、それはわが家がズボラ一家ということです(笑)。
洋服を取る際にポールからハンガーを動かさず、洋服だけを引っ張ってハンガーから洋服を取り外します。リノベーションした際、洋服がきちんと収まり、ハンガーにかけた洋服の裾が下段に置く衣装ケースにすれないようにと標準より高めにポールを設定したため、よりハンガーを取り出すのが手間で引っ張って取るのが当たり前になりました。

滑らないハンガーでこれをしようとすると引っ張っても洋服が取れずに、逆にストレスに……。
商品の“売り”であるメリットも、使う人との相性次第ではデメリットになってしまう。我が家ではそんな教訓を得たハンガーでした。

使う人の性格や行動パターンで収納アイテムを選ぶ

その後、自分と家族に合うように、滑るハンガーと滑らないハンガーを似たデザインで探し、購入しました。 使い方を深掘りしてみると、大多数は滑らないハンガーでいいものの、襟元があいたワンピースなど普通のハンガーではずれ落ちてきてしまう一部のモノには、滑らないハンガーの方が使い勝手がよかったです。

世の中には素敵だな、便利だなというもので溢れています。でもそれを使いこなせるかどうかは使う人次第です。あくまで主役は人。どんな風に使うのか、使う人を主体に考えて、性格や行動パターンと向き合って、暮らしやすいようにモノを揃えるのが理想です。

SNSの発達で便利な情報にアクセスしやすく、簡単に欲しいものが手に入りやすくなった今だからこそ、きちんと向き合った後に購入してほしいと願います。自分自身のたくさんの失敗が、整理収納アドバイザーとしてお客さま宅に収納サポートに伺う際にも活きているなと思う日々です。

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