今回は整理収納アドバイザーのFujinaoさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。

Fujinao

Fujinao

整理収納アドバイザー。転勤を繰り返すうち、モノが少ない暮らしの気楽さに気づく。 日々モノと向き合い方を研究、発信している。

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福袋を活用して、こども服をお得にゲット!

わが家の息子たちがまだ幼稚園に入園する前のお話です。11月のある日、ママ友と話していたところ「うちは毎年必ずこども用の福袋を買っているよ」というお話に。
よく聞いてみると、こども服のブランド福袋は値段が安くてお得だし、モノもしっかりしている。ママ友は毎年ワンサイズ上の福袋を買っておいて翌年こどもに着せている、というお話でした。

それを聞いて「お得情報」に飛びついた私。その年、早速福袋の予約をしてみました。

来年着る服の保管方法に苦戦、さらにこどもは……

年が明けて無事に手元に届いた福袋。
ですがまず、来年着る用のその服をしまって置く場所がありません。なんとか収納場所を確保し、こどもが着られるサイズになるまで忘れないように何度も在庫チェックをしながら保管をし続けました。

そしてやっといざこどもが着られるサイズになったとき。
季節は夏なのにコーデュロイのパンツだったり、こどもが「この色はイヤ!」と好みが出てきて着てくれなかったり。上着はフードが付いているので幼稚園では着られず……となんだかんだ上手く活用できたのは、結局ほんの1~2枚の洋服だけでした。

必要なモノを必要な分だけ、がわが家には合っていた

保管場所の確保、忘れないように管理をし続けること、そして必要になるタイミングやその時の状況に見合うかどうか、を考えると私にとって福袋は決してお得な買い物にはなりませんでした。
それからはセールや福袋のお得さに振り回されず、「その時必要なモノを」「必要な分だけ」を意識して買うようにしましたが、無駄な買い物がなくなった分、福袋を購入するよりずっと節約できているような気がします。

不確かなお得さに飛びつかない

福袋も上手に活用できる人は良いですが、私のように上手く活用するタイミングを見極められない人、保管の場所と手間がもったいないと感じる人には逆に無駄が多い買い物になってしまうかもしれません。
「不確かな〝未来のお得〟を購入すると、かえって損をしてしまう場合もある」という勉強代になった福袋のお話でした。

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