今回は整理収納アドバイザーの要めぐみさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。

要めぐみ

要めぐみ

整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、住宅収納スペシャリストなど多数の資格を持ち、現場でお片付けサポートをした回数は延べ888回超え!現場第一主義の整理収納アドバイザー。整理収納を広めるべく雑誌やメディアへの出演も多数。元国際線CAの経験も生かし、マナー講師など幅広い活動を行う。

https://www.instagram.com/megumi_home/

整理収納の鬼門は、「奥行きが深い収納」

整理収納アドバイザーという仕事柄、お客様宅へ伺いさまざまな収納を見てきました。私のお客様たちは「奥行きが深い収納」をうまく使いこなせない傾向にあります。それもそのはず、棚の奥の方は目に入ってこないため、一気に「死蔵品」に成り下がってしまう可能性大だからなのです。
かくいう私も、現在の家に引っ越して来て、奥行き45cmの収納棚に何をどのように入れたらいいのか苦戦した時期があります。手前に白い収納BOX、奥にも白い収納BOXを配置し、収納力がアップしたことだけを喜び、いそいそと奥の方のBOXにもモノを詰め込んでいったのです。
しかし、1週間も経てば奥のBOXには何を入れたのかも思い出せない始末。「死蔵品」の完成です。
「見えない収納は管理できないモノを生み出す」このことを痛感しました。

「忘れてもいいモノ」を置く場所として最適だった、棚の奥

そこである考えがひらめきました。「見えないところはあえて管理しなくていいモノを置いてみる」という考えです。
実際にわが家では、棚の奥の方に長期保存水や非常食を収納するようにしました。そうすることにより何を置いたのか、うっかり忘れてもいいですし、1年に1度の防災の日に見返せばいい、くらいのゆるい決まりで過ごせるので随分と気が楽になりました。

個人的には「奥行き33cm」の棚が使いやすくて大好きなのですが、建売住宅を購入したわが家では収納のサイズや広さは望めませんでした。苦手な奥行きがある棚も、収納するモノ次第でかなり有効活用できますよ。ちょっと忘れてもいいくらいのモノで、しかしながら必要なモノを収納してみませんか。

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