今回は整理収納アドバイザーの上田麻希子さんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか?
SNSで見かける整理収納アイデアに疲れてないですか?
私は整理収納アドバイザーというお仕事をしていますが、すべて完璧な人間ではないわけです。しかしイメージ的に、几帳面で丁寧な暮らしをしていると思われがちな職業ではあるのですよね。
私が様々なお宅でのワークや自分の暮らしから感じるのは、今のあなたにとってそれが「最適である」と言う状態なのであれば、片づけにそこまで必死にならなくてもいいんじゃないか……という事です。
SNS等で色々な片付けのアイデアなどを目にすることも多く、少し意識しすぎて苦しくなってしまう方もいるのではないでしょうか?
思ったようにいかなくて、実際は使いにくくて……結局モヤモヤする状態になってしまう人、意外と多いんですよね。やはりSNSの一部分を切り取ってそこだけマネをした所で、全体的に暮らしやすくなるわけではないのも事実なんです。
さらに、キレイに片づけたのに継続できなくて、あなた自身や家族を責めるようになってしまうのは本末転倒。
「片づいている=完璧な収納」という思い込みを外してもいいのではないかなと思います。
あなた自身が安らぎを感じる空間はどんな状態なのか?
きっちりと区切られて完璧な状態が心穏やかな状態なのか?
今一度振り返ってみるのも良いかもしれません。
リカバリーできればOK!気張らず続けられるマイルールを持とう
実際困ってしまうのは次のアクションが決まっていないということ。
そこが決まっていないと「これどこに置こう」「置くところがない」と悩みができてしまい、とりあえず目につくところに置いておこう、となってカウンターや机の上がモノで溢れてしまう状態になりがちなんです。
そのため定位置さえ決めておけば、「ここが溜まってきたら整理をしよう」というマイルールができて、毎日片づけなければ……の呪縛におそわれることがなくなってくはずです。
・あとでリカバリーできればOK
・予定外のものが入り込んでしまう時はここにおけばOK
など定位置さえつくっておけばあとは気になった時に戻す、掃除ついでに戻す、というザックリとしたルールにしても意外と大丈夫なものですよ。
「気張りすぎず自分が続けられること」を見つけることこそが本当の片づけなのかもしれません。巷に溢れるアイデアはあくまで参考に、このアイデアなら私もできそう!という自分というフィルターを通して参考にするのが大切なことかもしれません。