今回は整理収納アドバイザーの安藤秀通さんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか?

安藤秀通

安藤秀通

整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト。都内の47平米のリノベーションマンションにて、パートナーと2人暮らし。『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)が好評発売中。

https://www.instagram.com/hidemaroom/

投げ込み収納=楽々収納…ではない!?

47平米のマンションに2人暮らしをしている私ですが、何を隠そうこのマンション、クローゼットや押し入れなどの扉付きの収納が全くないリノベマンションなのです。

やはり最初に悩んだのは衣類の収納。
引っ越してきた当初は、洋服は丁寧に畳んでコンパクトに衣装ケースに収納、靴下やハンカチなどの小物はフタ付きのBOXに投げ込む収納を選びました。
靴下は2足をくるっと丸めて、BOXの中にポイっと入れる。これで楽々収納!と思っていたのですが……実際に使い始めてみると、意外とこれが厄介な収納だったのです。

私は普段から、よく使うモノのアクション数は3アクション未満、と決めています。しかしこの投げ込み収納は「①BOXのフタを開く→②中からお目当ての靴下を探す→③投げ込みのためすぐに発見できず、靴下を掻き分けて探し出し取り出す→④フタを閉める」と4アクションもかかっていたのです!

投げ込み収納だから楽、と考えていましたが、靴下やハンカチなど、投げ込むと重なって層になっていく小物にはあまり向かない収納なのでした。

小物類は上から見渡せる「仕切り付き収納」で、探す手間を半減!

そこで、まずは靴下とハンカチの収納を見直すことに。「無印良品」の浅めの仕切り付きの引き出しを用意し、そこに簡単に丸めて入れる収納に変更しました。
仕切りがあるから横崩れもなく、クイッと仕切りに押し込むだけでキレイに見えるので、気持ちも上がります。
モノ同士の重なりがないので上から全て見渡すことができ、探すのも取り出すのも楽々!アクション数で言うと「①引き出しを開ける→②取り出す」の2アクションで済むので、毎日使うモノのアクション数としては最適です。この収納方法にすることで、管理がずいぶん楽になりました。

洋服も畳む収納→かける収納に変更!

それ以外の洋服も、洗濯物を畳むという行為を手間に感じている自分に気づきました。そこで、ハンガーにかけて部屋干し→乾いたらそのまま収納する「かける収納」に変更。
洋服の数も以前より大幅に減らしたので、ハンガーにかかった状態で全体を見渡せて、管理も選ぶのも大幅時短に!

よく「私が洋服の数が多いからかける収納はできない」と相談を受けることがあります。
そういう方におすすめなのが、着用頻度が高い衣類はかける収納に、頻度が低い収納は畳んでしまう方法。
シワになりやすい素材のものはハンガーにかけて、畳んでしまえるものは衣装ケースに、と「モノ別」で分けている方は多いですが、そのルールをあえて壊して、頻度別に収納を変えてみるのです。
たまにしか使わないモノであれば、多少シワがついてもお手入れにそこまで時間がかからないはず。

日々の使いやすさを優先させた「頻度別のかける収納」、ぜひ試してみてくださいね!

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