こんにちは、おふみです。なんとなく手放しちゃいけない気がするモノに心当たりはないでしょうか? 今回は引き出しや棚の整理をしていて、「これは手放しちゃいけない気がする」と見ないふりをしているアイテムや、手放していいかどうか自分の中での基準が決まっていないモノとの向き合い方を考えてみました。

おふみさん

おふみさん

整理収納アドバイザー1級の資格を持つイラストレーター。汚部屋状態のおウチから一念発起、今ではハイエース1台分の少ないモノで暮らす。著作は『ミニマリスト日和(ワニブックス)』ほか。近著に『小さな暮らしは生きやすい(大和書房)』。

https://www.minimalistbiyori.com/

デジタル化が進んでもまだまだ手元に増えがちな紙類

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なんとなく手放しちゃいけない気がするモノ。わたしの場合、仕事の成果物を完成させるまでに生み出された紙類がそれにあたり、ついつい積み上がりがち。おおまかに年1冊ペースで自著を出版していて、紙に描いたイラストや誤字脱字のチェックでプリントアウトした原稿など、1冊の本を生み出すのにその3倍以上の紙の束が積み上がります。

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最近はイラストをデジタルで制作することが多いのですが、色校正といって、全ページプリントアウトしたものを送っていただき、印刷の色味をチェックする作業があるため、必然的に紙類が増えていきます。

自分と向き合って思い出のモノを手放すかどうか決める

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こういった仕事に関わる紙類は、汗水流した思い出が蘇り、まるで努力ごと手放すような気持ちになって処分を躊躇してしまいがちでした。しかし、いかんせん量が多いです。しかも毎年増えるときた。これはきちんと向き合って、持ち方を考える必要があります。発売して2ヶ月経つ今まで残していましたが、普段モノを手放すときにするように、自分に問いかけてみました。

「今後、使う予定はある?」

この質問の答えはいいえ。すでに出版されているので使うことはありません。

「思い出の品として残したい?」

この質問の答えもいいえ。思い出として残すのは成果物の書籍のみで良いと思っている自分に気づきました。

冷静に考えてみると、成果物たる書籍はもうこの世に生み出されて書店に並んでいます。努力は書籍に詰まっているので、その途中経過で生まれたモノは残す必要はないと、納得して手放せました。

大切な書類は使用頻度ごとにまとめて収納

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ちなみに、どうしても取っておかなければいけない書類ももちろんあります。例えば出版時の契約書や、確定申告の書類など。契約書はごそっと一つのファイルにまとめて保管するズボラスタイルですが、見返すことがあまりないので今のところ困ったことはありません。

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紙で残さないといけない書類以外はスキャンしてデータとして保管しています。また確定申告の書類は、年度ごとにファイリングし、背表紙が見える形で収納。その他、今年度の領収書やファンレターといったモノも含めて、紙類は押入れの中に設置した引き出し収納の下段にひとまとめにしています。

みなさんにも、なんとなく手放しちゃいけない気がしているモノはありませんか? その量が多くて困っているのであれば、物理的に残す必要があるのか向き合ってみることをおすすめします。どうしても残さなければいけないなら、場所を確保するために他のジャンルのモノを手放すなどして、おウチ全体で物量を調整すればOK。残すモノと手放すモノのルールが自分の中で決まれば悩まずに済むので、それだけでもスッキリしますよ。

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