こんにちは、おふみです。引越しを来月に控え、いま5年に一度くらいの激しい片付け欲が湧いています。この一週間で45ℓの袋で9袋分のモノを手放し、雑誌4.5kgを古紙回収に出し、書籍15.4kg分を中古買取に出しました。最終回は、この約10年で5回の引越しを経験した私の、手放すモノを判断する方法についてお話しします。

おふみさん

おふみさん

整理収納アドバイザー1級の資格を持つイラストレーター。汚部屋状態のおウチから一念発起、今ではハイエース1台分の少ないモノで暮らす。著作は『ミニマリスト日和(ワニブックス)』ほか。近著に『小さな暮らしは生きやすい(大和書房)』。

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運ぶモノが多いと手間も増える

引越しするにあたり、使わないモノを運ぶために引越し料金がかさむのはあまりにもったいないですよね。そう思うと普段の数倍、要不要の判断の物差しが鋭敏になるのを感じています。

私がモノを手放すか迷ったときに自分に問いかける質問がこちら。

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まず一つ目、「梱包の手間をかけてまで持って行きたいものか?」 梱包ってものすごく面倒ですよね。食器一枚とっても、新聞紙やタオルなどで包まないと割れてしまいます。あまりにも手間なので、使用頻度の低いものなどには「これはその手間をかけてまで持って行かなくてもいいかも……。」という感情が湧いてきます。普段は食器棚の中に隠れていた、アイテムに対する愛情や使用頻度の差が如実に現れるのです。

食器以外のものでも、梱包本当に手間ですよね。例えば私はこの機会に、買ってから数年経って積読していた本を手放しました。読みたい気持ちがどこかへ消えてしまった本も多くあったことに気がつきました。

運ぶのも保管するのもお金はかかる

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次に二つ目の質問は、「引越し代金がかさんでも持って行きたいものか?」
使わないモノを持っていると、家賃も引越し費用も高くなります。不要なモノのために頑張って働いて得たお金を払うのはもったいないです。せっかく買ったものを使いこなせなかったことで無駄な買い物をしたと後悔するかもしれませんが、このまま持ち続けたらさらに無駄な支出が増えます。この判断基準で多くのモノが手放せました。ただ、思い出の品など、すぐに判断できず、手放したら後悔しそうと感じるモノは、多少引越し料金がかさんでも持って行きます。
引越しの予定がない方でも、不要なモノを置くために多めの家賃を払っていると思うと手放す踏ん切りがつくのではないでしょうか。

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目に見えないモノも手放すチャンス

こうして活用しきれていないモノを手放すうちに、実体のあるモノ以外にも思考が向くようになりました。例えばサブスクや、定期購入など固定費がかかっているサービスの見直しです。

動画サービス、今月はほとんど見なかったけれど来月は見られるかも。そんな風に、みなさんも最近あまり使っていないのに継続しているサービスはありませんか? 何かを始めるのは案外気楽にできても、やめることは躊躇してしまいがちです。 しかし、節約の基本は固定費の見直しから。モノを手放すときのように、迷ったら一ヶ月使わないチャレンジをしてみて、問題なく暮らせたらそのまま手放すという方法で、「なくてもいけるかも」と思うモノは一旦やめてみることにしました。

具体的には、基礎化粧品の定期購入、動画サービス、有料チャンネルを解約しました。やめてみて必要だと思えば気軽に復活することもできますよね。

不要なモノを手放すと、長年沈殿していたモノを取り除けた感覚でとても心地よいです。溜まっていた水が流れ始めたような気持ちになります。引越しの予定がない方も、引越すつもりで片付ける「エア引越し」でお部屋をスッキリさせてみませんか。

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