こんにちは。フォトスタイリスト(※)のヤノミサエです。 これまで10回ほど引越しをしてきた私。荷物を梱包し、新居の収納に収めるという作業をひたすら繰り返してきました。そんな中で得た「収納を使いこなすための5つのチェック項目」についてご紹介します!
※フォトスタイリストとは暮らしやインテリア、ライフスタイルに関する撮影において、魅力をいかに引き出して伝えるかに重点を置いたスタイリングを専門的に学んだ者のこと。
引越し時のチェック項目1|その荷物、本当に新居で使う?
まずは引越し前の準備について。これまで10回ほど引越しを繰り返してきた私ですが、引越しに不慣れだった頃は、引越す度に「未開封段ボール」が出現しました。これは何かというと、引越し後も開封することなく、次の引越し時にそのまま未開封で持っていくアイテムが入っている段ボールのことです。
数回目の引越しで「未開封段ボール」が3箱になった時、「この箱は私の暮らしに必要?」とあらためて考えたのです。荷物が多ければ引越し用段ボールの追加料金も発生するし、場合によっては引越し料金そのものが上がることも。新居の収納を圧迫することにもなり、何ひとついいことはありません。
引越しは自分の持ち物の量を視覚的に確認できるいい機会。引越しを機に不要なものは処分して、新たな気持ちで新居へ引っ越しましょう!
引越し時のチェック項目2|収納のある「場所」は適切?
「収納は広ければ広いほどいい」と思いがち。でも実は、広さと同じくらい大事なことがあります。それは、「収納のある場所」。
二つ前の住居は3階建てで、収納全体の広さは問題なかったものの、各部屋に収納がなかったため、少々使いづらい収納になっていました。例を挙げると、3階の寝室に収納がなかったため、朝起きて着替えるときは2階リビングにあるウォークインクローゼットに服を取りに行くという微妙な動線に……。
必要な場所に必要な広さの収納がある、というのが理想なので、物件探しの際は収納の広さだけでなく、その場所のチェックをお忘れなく!
引越し時のチェック項目3|築年数や駅徒歩にとらわれず、必要な広さを確保できている?
築浅物件の場合、思ったような収納スペースがなく、「荷物を減らさないと入居できない!」という話をよく聞きます。こんな時にオススメなのが、少し古めの物件を選ぶという選択。築古だったり、駅から少し遠かったりすると、お家賃が下がる傾向があります。思ったより広い部屋が、そこそこのお家賃で借りられることも多いのです。
実際わが家は築古なので、お家賃は以前より下がったうえに、1部屋増えて3LDKになりました。おかげで、和室1部屋を納戸として使用しています。来客時はふすまを閉めて見えないようにしているので、この部屋は結構ぐちゃぐちゃとモノを置いてOK、としています。笑
このように、ざっくり収納できる場所を確保するなら、今持っている物件探しの条件を見直してみるといいかもしれません。
引越し時のチェック項目4| 季節家電やレジャー用品…大型アイテムを収納できる場所はある?
新居探しの時につい忘れがちなのが、季節家電、健康家電、スポーツ・レジャー用品、スーツケース、来客用布団など、意外とかさばる大型アイテムの収納。普段目につくところに置いていないだけに、これらの収納スペースのことは忘れてしまいがち。必ず収納リストの中に入れて、お部屋を探しましょう。収納場所がないと部屋に出しっぱなしになり、結果部屋が狭くなってしまいます。
わが家は和室に小さな押入れがあり、上段・下段に分かれていたので、ここをかさばるアイテムの収納に使うことに。スーツケース、扇風機×2、サーキュレーター×2、加湿器×2を入れることが出来るので大満足!
引越し時のチェック項目5|内覧時に収納の奥行きや仕様をチェック!
内覧時はお部屋の内装や間取りを重点的にチェックしがちですが、収納スペースもしっかり見て、サイズなどチェックしておきましょう! 私の過去の失敗例として、押し入れ風の収納なので奥行きがあると思い込んでいたら、奥行きがクローゼットほどしかなかったことがありました。当時は来客用の布団を持っていたので、置く場所がなくなり処分したことが……。
また、収納の扉の形状もチェックを忘れずに。引き戸であればさほど困ることはありませんが、折れ戸や観音開きのように手前に開く場合は、扉前にモノや家具を置くことが出来ません。私の友人は、ベッドを置いたことで扉が開けにくくなってしまい、結局収納の扉をはずして使っていました。
お部屋に満足して入居しても、収納がうまく使えないと、暮らし全体がモヤモヤしてしまいがち。上のチェック項目を参考に、しっかり暮らしをイメージすることで、快適な空間に近づきますよ。ぜひ試してみてくださいね。
次回は照明選びのお話です。お楽しみに♪