こんにちは。フォトスタイリスト(※)のヤノミサエです。
第5回目はスマホでお部屋をキレイに撮影する方法をご紹介します。素敵なインテリアができてきたら、SNSに投稿したいという気持ちが芽生えてきませんか?私の本業はフォトスタイリスト=写真の講師。オシャレな写真に見せるためのスタイリングや、カメラの基本操作などをレッスンでお伝えしているのですが、撮影の基本を知るだけで、インテリア写真はスマホでもキレイに撮れるようになりますよ!

※フォトスタイリストとは暮らしやインテリア、ライフスタイルに関する撮影において、魅力をいかに引き出して伝えるかに重点を置いたスタイリングを専門的に学んだ者のこと。

ヤノミサエ

ヤノミサエ

猫3匹と暮らすフォトスタイリスト。フォトスタイリングほか各種写真・動画講座を開講しながら、WEBメディアを中心に猫&大人の一人暮らしについて情報発信中。企業・WEBメディアへのスタイリング・コンテンツ提供、動画制作、セミナー講演なども積極的に行う。

https://misaeyano.com

インテリア写真は事前準備が9割

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いくらオシャレな部屋であっても、散らかった状態ではキレイに見えません。シャッターを押す前の片づけ、アイテムの整えがとても大切です。例えば上の写真。散らかった状態をリアルに伝えたいのであれば、もちろんこのままでOK。そうでないのであれば、散らかって見える黄色い矢印の部分は片づけてから撮影しましょう。

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意外と忘れがちなのがテーブルの下の部分。「見えないだろう……」と思っていると、意外とティッシュケースや、家電のコードなどが映り込んでいることは多いです。細かい部分ですが植物の向きなども整えて、キレイに見えるように準備すると写真のクオリティがアップしますよ。

「水平」と「垂直」は撮影の基本

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インテリア撮影の場合は、柱や家具などによる縦横の線=水平垂直が多く存在します。これらが傾いていると、見ていて気持ちの悪い、不安定な写真に見えてしまいます。角度をつけずに正面でカメラを構え、画面の中央付近の垂直を第一優先にして撮影するだけでも見栄えが変わります。

グリッドを活用しよう!

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カメラには「グリッド」と呼ばれる機能があります。撮影画面に表示される縦横の補助線なのですが、これを表示させることで水平垂直がとても分かりやすくなります。とても便利な機能なのでぜひ使ってみください!iPhoneなら「設定」→「カメラ」を選択し、「グリッド」をONにすればOKです。

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編集で「水平」「垂直」を正しく直す

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撮影時に気をつけていても、いざ撮った写真をみると水平垂直がおかしい……ということが多々あります。こういう場合はスマホの編集機能を使って、正しく補正しましょう。iPhoneなら画像の右上にある「編集」→画面右下の「回転マーク」をタップし、定規の目盛を左右に動かすことで画像が回転し、角度を変えることができます。垂直になるよう調整して仕上げましょう。

日中の自然光撮影がおすすめ

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インテリア雑誌を見ると分かりやすいのですが、夜撮影のシーンはほとんどありません。ディナーのような夜設定のシーンを除き、ほとんどが日中、明るい状態で撮影しています。自然光を使った撮影は機材などのお金もかかりませんし、やわらかな、やさしい光が魅力です。暮らしの雰囲気も伝わりやすいので、インテリア撮影に適しています。
午前中~夕方までの明るい時間帯に、人工光(天井照明、間接照明など)を消して、太陽の光のみで撮影をしましょう。お天気が少し悪くても、撮影時の設定で明るめにしたり、撮影後に明るく補正したりすればOKです。SNS投稿の参考にしてみてくださいね。

次回はいよいよ最終回!今回に引き続き、インテリア撮影のコツや応用編などをご紹介します。どうぞお楽しみに!

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