リノベーション会社を経営する社長が、信頼する自社の設計士とともにつくり上げた二軒目のリノベマンション。こだわったのは、都会の中心にありながら緑に囲まれたロケーションと、ムダを削ぎ落としたインテリアでした。まるでホテルのように美しい、憧れのリノベマンションをご紹介します。

HOUSTO 編集部

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プロフィール

お名前:鰭沼 悟(えびぬま さとる)さん
所在地:東京都新宿区
家族構成:夫婦2人
建物:分譲マンション
延床面積:127.22㎡
間取り:4LDK→3LDK
構造:RC造
改修範囲:スケルトンリノベーション
完工時築年数:築34年をリノベして2022年5月に入居
設計:「ゼロリノベ」有友勇仁
https://www.zerorenovation.com

都心で理想のロケーションを探し続けて

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リノベーション会社を経営する鰭沼悟さんが今年の5月から居住しているのは、新宿区にある閑静なマンション。このマンションの周りには、緑化計画で常緑樹がたくさん植えられています。窓からはいつでもグリーンを眺めることができ、都心にいることを忘れてしまいそうなほど、落ち着いた雰囲気があります。

鰭沼さん「以前は70㎡をワンルームにして暮らしていたのですが、妻がコロナでリモートワークになり、互いにオンライン会議に出るために仕切りのある部屋が必要になりました。この際に大好きな緑に囲まれたロケーションを探し、2軒目のリノベーションに至りました。ここは4階なのですが、窓の向こうには、目線にちょうど緑が広がります。まさに理想的でした」。

緑を見ながらお風呂に入りたい

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リノベをするにあたって絶対に叶えたかったことは、「お風呂からも緑が見えること」。現地調査に来て、窓からの眺めを確かめた鰭沼さんは、「ここにお風呂を持ってきたい!」と強く希望しました。なかなか思いつかない、ダイナミックな発想にびっくり。さすが、その道のプロです。

鰭沼さん「もともと洋室でしたが、その窓に、一番お風呂から眺めたいと思える景色が広がっていたんですよ」。

まるで露天風呂のような趣がある、ゴージャスなお風呂。シックなタイルでつくられており、水面にも緑がきれいに映り込みます。
洗面所もダークトーンで統一され、ホテルライクなインテリアにうっとり。

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どこからでも緑が感じられる、間取りの工夫

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このリノベマンションの設計を担当したのが、鰭沼さんが信頼を寄せる自社の設計士、有友勇仁さん。この緑に囲まれたロケーションを最大限に生かすために、間取りには工夫を凝らしました。

有友さん「この景色をどの部屋からも見られるように、壁はつくるものの、100%間仕切らない方がいいなと考えました。室内の壁にも大きな窓を配し、プライバシーは確保しつつ、自然光が取り入れられるようになっています。全体的な色合いも、緑が映えるよう、ダークに統一しました」。

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リビングの隣は、奥さまの書斎。窓に面した長いカウンターは使いやすそうです。

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さらにそのお隣には、鰭沼さんの書斎が。仕切られてはいますが、上部から1.5mと大きめの窓が連続し、ゆるやかに繋がって、どの部屋も明るく開放的です。

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こちらが改修前の間取り。

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そしてこちらが改修の計画図。浴室の場所を大きく移動させたことが分かります。

年齢を重ねて変化するインテリアの嗜好

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もともとあまりモノを持たないタイプの鰭沼さんご夫妻ですが、以前のリノベマンションでは、「見せる収納」をメインにしたインテリアだったそうです。

鰭沼さん「以前はもう少しモノがありました。しかし、だんだん『見せる収納をキープすることは大変だな』と思うようになりました。掃除も大変ですしね。また、年齢を重ねるごとに、落ち着いたインテリアへと好みが変わってきたこともあって、今回はかなりシンプルなプランになりました」。

有友さん「照明計画にもこだわりました。こうしたシンプルで大人っぽいインテリアには、間接照明がよく合います。まるでホテルで暮らしているように、いつでもくつろげる空間です」。

後編では、具体的な収納テクニック、モノの持ち方などを中心に、さらに詳しくご紹介します!

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