昭和40年代に建てられたレトロなメゾネットのマンション。もともとのユニークな造りは活かしつつ、風通しのいい空間を実現。3人家族がゆったり暮らす、スケルトンリノベの実例を取材しました。コスパ良く工夫された収納アイデアも必見です。

HOUSTO 編集部

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プロフィール

お名前:西村一宏さん・智子さん
所在地:東京都目黒区
家族構成:夫婦+こども1人
建物:分譲マンション
延床面積:112.19㎡
間取り:3SLDK→2SL+DK
構造:RC 壁構造
改修範囲:スケルトンリノベーション
完成時築年数:築49年をリノベして2020年11月に入居
設計:西村一宏(本人)
https://www.zerorenovation.com

建築士が自ら手がける、2軒目のリノベマンション

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この家の前は、すぐ近くの50平米のワンルームに住んでいたという西村さんご夫妻。一軒目も、建築士であるご主人が自ら設計したリノベマンションでした。

西村さん「こどもも大きくなってきて、家族3人にワンルームはさすがに狭いということで、広い物件を探していました。条件としては、こどもの学区が変わらないこと。一軒目に狭い物件を選んだのも、いずれは貸すつもりだったからです。貸しに出したお金で、二軒目のローンを払うという計画。近隣でしばらく探し続けていたところ、この物件に巡り合いました」。

それは50年ほど前に建てられた、ちょっとユニークなマンションでした。フラットタイプとメゾネットタイプが混在し、部屋によっては家事室や中庭などが組み込まれた、遊び心のある建築物なのです。

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こちらがリノベ前の間取りです。1階がリビングダイニング、2階に洋室が3つありました。

西村さん「リビングダイニングが狭いことと、階段の踊り場付近がとても暗いのが気になりました。壁を取り払い、メッシュの素材を使うなど、2階からも光が廻り込むように工夫をしました」。


西村さんの言葉の通り、大幅に間取りを変えたことで、どの空間も明るく、風通しの良さが感じられるようになりました。

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上下階にLDKを振り分けて、広さを実現

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こちらは2階のリビング。開放的なスペースでは、お子さんがバットの素振りができるほど。

西村さん「1階をダイニングキッチンに、2階をリビングにと分けたことで、それぞれの広さを確保することができました。一般的にLDKは一体化されているもの、というイメージがあるかもしれませんが、実際にこうしてみると、とても使いやすいですよ。食事をする場所とリラックスをする場所、両方持てるのがいい。掃除もしやすいと思います」。

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1階のダイニングキッチン。ソファを置く広さはありますが、あえて置かないことで、すっきり。この部屋に隣接していたトイレは収納スペースに変更されていて、日常の細々したものは、すべてそこに納められています。余計なものが目に入らないので、まるでレストランのような雰囲気です。

「仕切らない」コツで明るいプライベートスペース

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西村家のバスルームは、トイレ、洗面スペースとも一体型です。

西村さん「お風呂に面した中庭はもともとありました。面白いデザインですよね。わが家は前の家でも、一体型のサニタリーでした。家族みんながこのスタイルに慣れているので、気にならないですね。閉塞感があるよりは、広々している方がいい。湿気もこもりづらく、カビがあまり生えないので、掃除もラクですよ」。

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また、家族の寝室に隣接するこども部屋も、完全に分けられているわけではなく、緩やかな仕切りがなされています。

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家族の寝室。今は家族3人で布団を敷いて寝ているそうですが、ゆくゆくはベッドを置く予定だとか。グレーの部分は、ヘッドボードを想定してつくられています。 レトロな雰囲気のライトは、もともとついていたそう。

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ミニマムサイズのこども部屋。ロフトタイプのベッドを設えてあります。隠れ家っぽい雰囲気で落ち着く空間です。

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2階のベランダには、趣味の盆栽がたくさん並べられていました。ベランダにも水道がついているので、ガーデニングにはもってこい。こうしたゆとりのある設えは、年代物のマンションならでは。

後編では、西村さんがこのリノベマンションの各所に巡らせた収納テクニックを中心にご紹介します。

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