可動棚「シューノ」を豊富に取り付けた分譲リノベマンションから、収納に難ありの賃貸戸建てに引っ越した本多さん。まったく棚のない洗面所で、「ここに可動棚があったなら!」と叫んで動き出しました。賃貸物件でも可動棚を付けることはできるのでしょうか!?
本多家がお引越し!分譲マンションから賃貸戸建てへ
今年2026年の2月、マンションを売却し近所の賃貸戸建てへと引越しました。理由は、土地を探して家を建てるための資金が必要だからです。現状、土地が見つからずこちらの賃貸戸建てに一旦腰を据えているところ。
こうしてワンフロアから2階建てに変わり、広さは1.5倍になった本多家。モノの置き場所にも収納にも困らないのかと思いきや、「ここに置けたら便利」というところに限って収納がないという“賃貸あるある”に直面しました。
以前のマンションはいたるところに可動棚「シューノ」を設えており、収納家具を買う必要がないほどでした。失って改めて実感する、可動棚のすばらしさ……!
「シューノ」って?
- 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
- もっと知りたい方はこちら
https://uchishu.com/royal/
備え付け収納がない洗面所の困った…を解決するのは?
新居の洗面所には、まったく備え付けの収納がありません。洗面台の収納は小さく、扉があるため入れ込めば不便なものが多々。
壁面に有孔ボードを設置したり、アクリルの小棚をつけたりと工夫を凝らしてみるものの、洗濯機の上や床置きになってしまうモノも……。
洗面所というのは、着替えたり、洗顔や歯磨きをしたり、洗濯をしたりと狭いわりに多岐にわたる用途を持ちます。それに伴い、必要な道具もさまざま。それらを使いやすく、片づけやすくすっきりと収めることが日常の快適さに直結するのです。
そして道具というのは、時とともに必要なものが変わっていきます。こどもは大きくなり、習慣は変遷し、それらに伴い置いておくモノは変わっていく。
ああ、ここに“置くものに合わせて変化させられる”可動棚があったなら、どんなに暮らしがラクになることだろう!
けれど、以前使っていた可動棚の「シューノ」は壁に棚柱(レール)をビスで取り付けるタイプの棚。賃貸の壁に直打ちするわけにはいきません。
HOUSTOの記事を見ていると、HOUSTO編集部の栗谷川さんが自宅に自らシューノを取り付けています。いいなあ、賃貸でもなんとかできる手はないのかしら……?
そんな話を、DIYが得意な知人にしてみました。ちょっとした雑談のような相談です。すると、そのDIY賢者が言うではないですか。
「角材を天井と床に突っ張って、そこに可動棚のレールを付けてみたら?
重いものを置くのには向かないけど、洗濯カゴを置いておくくらい大丈夫だと思うよ」
なんですって!
一筋の光明が見えました。
可動棚をDIYで取り付ける!
とはいえ、私はDIYが大の苦手です。
まず、長さを測れない。測ったそばから数字が宙に溶けていき、きちんとしたベースの上になんらかの工作を施すことができない人間です。普段の収納改善はどうしているのかというと、測ったりせず、実際にものを入れ込んでみながら構築しているのです。
DIY賢者に、「そのアイデア実施を手伝ってくれたりはしませんか……?」と頼んでみました。ご快諾いただけてよかった!
用意したのは「2×4材」「ラブリコのアジャスター」「棚柱」「棚板」「ブラケット」「ビス」
DIY賢者のアドバイスを受けながら、用意した材料はこちらです。
2×4(ツーバイフォー)材:「2インチ×4インチ」の一般的な角材で、安価で加工しやすくDIYに利用しやすい木材です。天井から床までの長さを測ってホームセンターで購入しました。カットしてもらったのに、いざつけようとしたら少し長かったので、がんばってのこぎりでカットしました。
ラブリコ「アジャスター」:つっぱり棒で有名な「平安伸銅工業」のDIY部品。2×4材の両端に取り付けると、バネで天井と床の間をつっぱって固定してくれます。
棚柱(レール):シューノのレールはネットで気軽に買うことができます。
棚板:当初は理想のサイズにホームセンターでカットしてもらうつもりでしたが、いざ店頭に行ってみるとさまざまな種類の既製品がありました。「これならいいな」というサイズ2種類(幅600×奥200㎜×厚み15㎜を2枚、幅600×奥400㎜厚み15㎜を1枚)を購入し、レール幅の方をこれに合わせることに。気軽。
ブラケット:棚板に取り付け、レールにはめるための「棚受け」です。前の住まいで使っていたブラケットのあまりをここで活用。
ビス:こちらも前の住まいで余っていたもの。
ここで、反省点がひとつ。長い木材は個体差が大きいので、在庫が豊富なときに買うべきでした。なるべくまっすぐで、ふし穴のないものが理想なのですが、買いに行ったのがDIY賢者と約束の日前ギリギリだったので少ない在庫の中から選ぶしかありませんでした。少し反りのあるものしか手に入らなかったのです。買い物は余裕を持って!
STEP1 2×4材を上下につっぱり、下地作り
いったん洗濯機を動かし「ラブリコ アジャスター」を上下に取り付けた2×4材を天地につっぱります。さすがDIY賢者、ちゃんとマスキングテープで目印をつけ、まっすぐきれいに立ててくれました。
STEP2 2×4材に棚柱(レール)を取り付け
しっかり固定された2×4材に、レール(棚柱)を取り付けます。
取り付けるときに大切なのは、左右水平に付けること。もし左右の高さがずれると、棚板が斜めになってしまいます。
仮ビスで固定し、水平であることを確かめてからしっかりとビスで留めていきます。力のいる作業で、私一人ではとてもできなかったことでしょう。
こんな穴は賃貸の壁にあけられませんから、柱を立ててそこにつけるという賢者の作戦はすごいと思いました。
STEP3 ブラケット(棚受け)を取り付け、棚板を固定
ブラケットに棚板を取り付けます。まず、ブラケットをレールにはめてみて、棚板を仮置きして「どんな位置で取り付けるか」確認。賢者はその場でビスを打ちましたが、印をつけて床で取り付ける方がラクだろうと思います。賢者は手練れすぎる。
ついにこのときが……本多家に可動棚が帰ってきた!
賢者のおかげで、3時間で棚が完成しました。
わが家に可動棚が帰ってきた瞬間です!うれしかったなあ~!
これでようやく、洗面所がスムーズに機能しそうです。この棚板3枚が生み出す、あまりにも貴重な収納面!
棚板の下2段は、奥行きを20cmほどと浅くしました。棚のすぐ下にある洗濯機に洗濯物を出し入れするときに、頭をぶつけたりしないように。
対して1番上は、奥行きをたっぷりとって洗濯カゴの一時置き場に。
洗面所になくてはならない収納面が生まれた
いざ、完成した可動棚にモノを収めてみました。空の洗濯カゴ、時計やメイク用品、バスタオルの定位置となりました。
使い始めて少し経った現在は、この写真より最上段の棚板を下げています。洗濯カゴは毎日上げ下げするので、少し低い方がラクだとわかったから。
こうして、動作をしてみて適した位置に調整できるのが可動棚の真骨頂。
「ああ~!これこれ!この便利さ!」を実感です。
タオルの場所は、形に合わせて棚板の感覚を狭くしました。こどもが取れるよう、高さも微調整。
こうした、モノと人とのフィット感がたまりません。可動棚のこの魅力に憑りつかれてしまったら、もう離れられないのです。「棚」と聞いたら、まず選択肢に上がるのがこれに!
DIYを終えて
今回、DIY賢者にアイデアをいただき、施工まで手伝っていただけたこと一生恩に着ます。この3枚の棚板が登場したことで、どれだけ暮らしがラクになっていることか!
今まで高すぎる場所に置くしかなかったメイクボックス、床に置くしかなかった洗濯カゴ、洗面台下に入れ込み存在を忘れていたバスソルト……そういったものが、適した位置の適した高さに置けたことで、生活はラクになり、その質を上げてくれました。
これまで洗面台下引き出しに入っていたバスタオルが、風呂を出てすぐに取れる位置に来たこの日。空いた引き出しに夫の下着とパジャマが入ったこの日。風呂上がりの夫は「便利だー!」と咆哮したものです。
収納のあるべき本質は、「モノが取り戻ししやすい」「生活の変化に合わせて変えていける」に尽きると思います。それらをすべて叶えてくれる、可動棚。とくに「シューノ」は、棚の高さ調整が本当に簡単で、手軽にできるからこそ変化に対応していける。もしくは、よりよい場所に微調整していける。
モノを取ったり戻したりを繰り返しながら、「もう少し下に置きたいな」など最適を追求していける暮らしが再びやってきました。
ありがとう、シューノ、ラブリコ、そしてDIY賢者!
※天地に角材を突っ張り、シューノなどの可動棚を取り付けるのは、メーカー推奨の使用方法ではありませんでした。今回のケースでは本多さんのご判断で、軽いものだけを置く前提で取り付けています。(HOUSTO編集部)