本多さんが一般のご家庭を訪問し、収納の悩みを解決するこの企画。今月の収納迷子さんは、「夫がその辺にものを置いてしまう」「リビング収納がちょっと使いにくい」とお悩みの編集部 栗谷川。「とはいえそんなに大きな問題はないと思うんです」なんて言っていたものの、よりよくする方法があれこれ発掘されて……!?
今回の収納迷子さん

HOUSTO編集部 栗谷川
・東京都在住
・2LDK 58㎡のマンション
・整理整頓苦手系の夫、3歳長女の3人家族+猫2匹
夫が帰宅後、キッチンカウンターに時計や鍵などをゴチャっと置き。夫専用の小物入れは用意しているのに、中に入れてくれません。

夫専用の小物入れは、リビング壁面の棚の上に
「リビングの棚に夫の小物入れを用意しているのですが、リビングに入ってすぐのキッチンカウンターに、腕時計や社員証などを置き散らかしてしまいます。カウンターの上はスッキリさせておきたいのですが……」とお悩みの栗谷川さん。
「棚の小物入れ入れて」と伝えたり、栗谷川さんがしょうがなく代わりに小物入れに移してあげたりしているのですが、その小物入れも謎の物品や紙類でもうパンパン。夫が自分で整理する気はなさそうです。
家族に収納のルールが伝わらず、リビングダイニングの使いやすさや損ねる問題、どうすればいいのでしょうか。
片付け意識の低い家族にはとくに、とにかくハードルを下げて(本多さおり)

夫専用の小物入れは積載量100%
夫さんがキッチンカウンターにものを置いてしまうのは、そこが動線上にある、高さのちょうどよい台だからです。何の障害もなく、何に気を遣う必要もなく置けるから。このうえなくラクだから、置くわけです。
収納は、人が収納に合わせるのではなく、収納を人の動きに合わせたほうが絶対的にうまくいき、散らかりを防ぐことができます。夫さんの動線上で、入れやすい高さに、入れやすい入れ物を用意してみましょう。
今「夫の小物入れ」を置いているリビングの棚は、オープン棚ではあるものの少し奥まっており、手前にダイニングチェアがあるため「歩数」「ルート上のじゃまなものをよける面倒」「少し場所が高く中身が見えにくい」というハードルが生じています。
そして小物入れが小さいなため、パンパンになってしまい「入れるときに気を遣う」「取る時に選ぶのが大変」というハードルも生み出しています。
ハードルの存在は、意識下で自然と「面倒だからこの辺に置いちゃおう」という結論を導き出してしまいます。
本日の発掘収納アイテム「腰高のキャビネット」と「大きいバスケット」

いつも夫さんがものを置いてしまうキッチンカウンターに小物入れを置くと、カウンターの上をさっぱりとしておきたい栗谷川さんの希望に沿いません。でもここはきっとベストポジション。ということで、この場所にもう一つ高さのある収納を作れないか…と家中を探索!結果、窓側に置いてあったインテリアのキャビネット(写真左)をキッチンカウンター下に置けないかと、試してみました。

キャビネットはキッチンカウンター下にフィット!さらに、使われていなかった「ニトリ」の大きめのバスケットをキャビネットの上に。動線上にこれだけ大きく入れやすい受け皿があれば、くたびれて帰ってきた片付けの苦手な夫さんでも、なんの負担も感じることなく入れられるでしょう。

入口の大きく開いたバスケットなら、カウンターの下にあってもホイッと入れることができます。

元の小物入れに入っていた、チラシや時計、ボールペン、取扱説明書などなどを、新しい小物入れに入れ替えました。
「小物入れの中を整理してくれないかなあとは思うものの、このなかで収まっているうちはうるさく言わず見守ろうと思います」と栗谷川さん。
範囲を決め、懐大きく見守るのも夫婦円満の秘訣ですね。
「つい置いてしまう場所」こそが収納のベストポイント(本多さおり)

収納の仕組みは、動線とセットで考えることが大切です。とくに毎日取ったり戻したりするものは、「わざわざ」行く場所ではなく、人の自然な動線上にしたいもの。「置いてしまう」場所こそが、ベストポジションということですね!
改善後、暮らしてみての感想は……
夫の帰宅動線上に定位置を変えたおかげで、見事キッチンカウンターの上にものを置かなくなりました!
また、以前は小物入れの中を全く整理しなかった夫ですが、位置が変わってからは、たまーに暇になった時などに整理しはじめました…!前は、立ったまま覗き込めない場所にカゴがあったので、見えないからいいや、となっていたのだなと思います。使う本人も中身がわかる収納の重要性を感じました。(収納の懐が深すぎて、最近はなんと脱いだ服なども入れ始めて……さすがにそれはどうかと!笑)