「なんとかしたい」とモヤモヤしているモノやスペース、ありますか? すぐに思い浮かぶものこそ、あなたにとって最大の敵、つまりラスボスです。「ラスボスから倒そうと思わず、軽めの敵を攻略してまずは自信をつけてください」と整理収納アドバイザーの水谷妙子さんは言います。その理由、そして具体的なやり方とは?
軽めの敵=あまり思い入れがないモノは手放しやすい
お片づけ講座でよく出る質問トップ3に入るのは、「思い出の品を整理したいけど手がつけられない」というもの。こどもの作品も同様です。
私の答えはいつも同じ、「後回しにしてください」です。思い入れが強いモノは、要・不要を判断するのがとても難しい。いきなりそんなハードルの高いところに挑戦しなくてもいいのです。
学生時代のテストや受験勉強をイメージすると分かりやすいかも? 時間がかかりそうな難問は飛ばして、確実に正解できる問題を解き進めますよね。整理収納も、考え方はまったく同じです。まずはサクッと整理できるところから手をつけましょう。
おすすめは薬箱や食料品。使用(賞味)期限があるモノは、感情ではなく日付で線引きができるからです。自分ひとりで判断できるのも大きなポイント。
期限がないモノでいうと、紙袋やボールペンも判断しやすいアイテムです。
保管期間が長くて古い紙袋は人に差し上げられないし、書けないボールペンは役に立たないからです。
手をつけて初めてラスボスだと分かる場合もある
手をつけやすいと思って整理し始めたのに、実はラスボスだったというパターンもあります。例えば、洋服。
ファッションが大好きな人にとって、思い入れの強い服をジャッジしていくことはとても難しいはず。ラスボスは人によって異なるので、それに気づいた時点で後回しにすればOK。また、量も無理に減らそうとしなくても大丈夫です。
物置部屋は最も強敵。手をつけるのは最後の最後です
物置部屋や納戸をなんとかしたい、というお悩みもあるある。でもかなりの強敵なので、できれば手をつけるのは最後にしてください。こういったスペースには思い入れの強いもの、軽めのものが入り混じっていて、それを仕分けるだけでも骨が折れる作業です。
まずは薬箱やペン立てなど、限定されたスペースで1カテゴリーに絞って整理を。その積み重ねで自信をつけてみてください。