収納する量と、場所(奥行きと高さ)を決めたら、「どんな収納用品に入れるか」について考えていきます。「やっとボックスの話!」と思っている人もいるかもしれませんね。収納アイテムの選び方には、「見た目」や「大きさ」以外に大切なコツがあります。整理収納アドバイザー水谷妙子さんの考え方をご紹介します。

水谷妙子

水谷妙子

「無印良品」で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務めたのち、現在は整理収納アドバイザーとしてお片づけ講座開催、書籍出版やテレビなどで活躍。

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「面倒な動作をいかに減らすか」が、使いやすさにつながる

片づけに苦手意識がある人には、とにかく「しまい込むな」「隠すな」と言いたい! 要は、ものを出し入れするまでのアクションを減らしてほしいのです。

結論から言うと、オープン収納にするのが一番ラク。

「手を伸ばせばサッと取れる」「ポイっと戻せる」。こうしたワンアクションの収納にすれば、片づけのハードルがグッと低くなるのです。特にこどものおもちゃはオープンボックスを選ぶとよいと思います。

もし、おもちゃボックスにフタがついているとしたらどうでしょうか?

遊びたいから出すとは思いますが、使い終わった後毎回フタを開けて片づけるかというと、よほど几帳面な性格でないと難しいはず。フタつきボックスを積み重ねるなんてもってのほかです。

毎日のように使う文房具も、オープン収納がおすすめ。ボールペンやはさみは、ペン立てに入れるのが最も使いやすい収納方法です。

使用頻度が下がるものなら、フタつきボックスに入れてもOK

フタつきのボックスが全部ダメかというと、そういうわけではありません。わが家でも、こどもの季節外衣類はフタつきボックスに収納しています。

使用頻度の低い思い出アイテムを入れるボックスも同様に、フタつきボックスを選んでもよいのではないでしょうか。さらに言うなら、フタつきボックスを積み重ねて収納してもOK。そのボックスを使うのが年に数回だけなら、ボックスの積み下ろし、フタの開け閉めを負担に感じることは少ないはずです。

ものを出しやすく、戻しやすい順に並べるのであれば、オープンボックス→フタつきボックス→フタつきボックスの積み重ね、の順。
何を入れるかでぜひ使い分けてほしいと思います。

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