2024年でめでたくリフォームが完成した信州のセカンドハウス。「サマーハウス」だけにとどめず、スキーの拠点にすることはできないものかと、水道の開け閉めなども学習。初めてのウインターステイに挑戦してみました。
せっかくだから冬だってデュアルライフしてみたい

2025年がスタートしました! 本年も「信州⇆東京 デュアルライフのつくりかた」をどうぞよろしくお願いいたします。
2023年に出合ったこの家。2024年のリフォームを経て、いよいよ本格的にデュアルライフを楽しんでいきます。ほんの少しでも、将来的にデュアルライフを考えている方のお役に立てたら幸いです。
さて。信州でも特に標高が高い場所にあるこのエリアでは、例年多くの人たちが10月末で水道の凍結防止対策を行い、春まで別荘を閉じていきます。当初はわれわれもそのつもりで、4月〜10月の7ヶ月ほどをサマーハウスとして使えたらいいよね、と思っていました。
しかしリフォームが終わり、何かと快適になった今、ここで冬景色も楽しんでみたい。雪遊びがしたい。近くにたくさんあるスキー場へ、気が向いたらふらっと行ける地の利を生かしてみたい。などとまた欲が出てきました。
別荘の冬越しで重要なのは「水抜き」。必要なグッズを買い出しに
この家を最初に建てた前の住人は、毎年ここで年越しをしていたと聞きました。
「第三回 捨てて捨てて、捨てまくる! 古家別荘を空っぽにするミッション」でも書いたとおり、2階の小部屋には、彼らが残したスキー用品がごっそり置いてあったのです。と、いうことは、冬だって使えるはずなのです。そこで、リフォームを担当してくれたハウスメーカーのIさんに相談すると、「大丈夫ですよ。冬もちゃんと使えます。水道の開け閉めなど、レクチャーします!」と、頼もしい返事。
2024年はとても暖かかったので、11月も毎週末デュアルライフを楽しみました。
11月の終わりにIさんが来てくれて、水道の閉め方、開け方のレクチャーを丁寧にしてくれました。とにかくコツは、家の中を通る水道管の中に水を残さないこと。残っていると、凍結して膨らみ、管が破損してしまうことがあるのです。
家の外回りのコックを閉めて水道の流れを止め、室内は栓を解放して、そこに残っている水があれば抜いておく。そして、S字パイプやトイレのタンクなどに、不凍液を入れておく。Iさんに教えてもらったとおり、必要なグッズをホームセンターで買い集め、初めての「水抜き」を実践してみました。次回来る予定は年末のため、雪かき用のスコップも用意しました。

不凍液に加えて、クーラント液も購入。これは外の下水タンクの方で利用します。
水抜きが完璧じゃないかもしれない不安
水抜きをして東京に戻り、1週間ほどした頃のことです。
妻が、「やばいかもしれない」と言い出しました。
キッチン下のS字部分から水を抜いて、ボウルに入れたのですが、そのボウルを私は確かに妻に渡しました。妻はそのボウルにたまった水を、あろうことか、またキッチンの流しに戻したと言うのです。
「今ふと思い出したんだけど。私何やってたんだろう! 水をまた同じところに流しちゃったから、不凍液がなくなっちゃったかもしれない。凍って爆発してるかも!」
おい!と強く責めるわけにもいきません。逆ギレが怖いからです。
妻は「今から行ってこようかな」と言いましたが、往復の交通費と手間を考えたら、キッチン下のS字を修理するのとトントンになるのではないかと私は思いました。それにキッチンは新しくしたばかりです。そう簡単に破裂することはないだろうという期待もありました。
「ま、壊れたら壊れたときだ。とりあえず年末に様子をみよう」
不安いっぱいな気持ちを隠して、私はそう言いました。
まさかの「お湯が出ない」という恐怖

不安もあったので、もっと早くセカンドハウスに来たかったのですが、家族それぞれ用事があって、到着できたのは12月29日。思ったより雪も積もっていません。
妻は急いで家に入り、キッチン下を確認しました。
「大丈夫だった〜!!」
安堵の声に、私もほっとしました…。
水抜きをした水道を、ふたたび使えるようにしていきます。室内の水栓を閉めたら、外側のコックを解放。トイレ、洗面所、キッチンと、無事に水が通りました! しかし、お湯が出ません。あれこれやってみますが、氷のように冷たい水が出てきます…。
「これじゃトイレから出て手も洗えないよ!」と息子。慌ててIさんに連絡すると、まだ仕事納めをする前で、たまたま近くの案件で打ち合わせをしているとのこと。すぐに駆けつけてくれて、あれこれ調べてくれました。
しばらくしてお湯は出るようになりましたが、バルブの一部に故障があるようです。年明けに修理をしてもらうことになりました。
それにしてもIさんがもう仕事納めで旅行にでも出かけていたら、きっと私たちはお湯を使うことはできなかったでしょう。そうなれば、東京にとんぼ返りしたと思います。
よかった…。
ストレスなくスキー場に到着!

Iさんのおかげで、セカンドハウスで初めての冬を過ごすことができたわが家。恐れていた寒さもまだそれほどではなく、リビングではストーブを2つ使い、トイレにはパネルヒーターを、寝室はセラミックヒーターを設置して、ベッドでは湯たんぽも使うことでぬくぬくと過ごすことができました。
翌日からは、息子が楽しみにしていたスキーへ。セカンドハウスの周辺には、1時間以内で行けるスキー場がたくさんあります。スキー場では、近場に旅行にきていた息子の幼なじみたちと合流して、賑やかに。私も久しぶりの滑りを楽しみました。
スキー場から「すぐ帰れる」というのはとにかく楽です。旅館のように上げ膳据え膳というわけにはいきませんが、あらかじめ食材も用意した状態で出かけたので、帰宅して風呂に入ったらすぐに夕飯を。明日はどこに滑りに行こう?と計画を話しながら家族でつつく鍋は、最高なのでした。
こうして初めてのウインターステイ、いろいろ不安要素もありましたが、なんとかうまくいきました。もっと経験値を上げて、家の開け閉めも楽にできるようになりたいなと思っています。
では、また次回に!