ユーフォルビア・ラクテアの一種、ホワイトゴースト。“白いオバケ”の名の通り、存在感のあるたたずまいです。出始めのころは高価でしたが、最近は流通が増え、手に入れやすくなっています。ハロウィンシーズンにもぴったりなグリーン、ホワイトゴーストについて、「グレナトレド」の新井奈緒子さんに聞きました。
ハロウィンやクリスマスのインテリアにも映えるホワイトゴースト
もうすぐハロウィン。
街に出れば、ハロウィン仕様のディスプレイがあちこち目を引きます。
そしてハロウィンが終われば、すぐクリスマス。ここからいっきに年末感が増し、私の工房グレナトレドも、年末年始の繁忙期に入ってきます。
工房のお客様の中には、「なんとなくハロウィンのインテリアが苦手なのよね」とおっしゃる方もいらっしゃいます。オレンジ×パープル、独特の配色に、ジャックオーランタン、蜘蛛モチーフ…インテリアグリーンが好きな人のシンプルインテリアには、馴染みづらいのかもしれません。
でも、せっかく日本でもポピュラーになった季節の行事。さりげなく雰囲気を取り入れて、楽しんでしまうのもいいかな、と思っています。
この時期、取り入れるなら、ユーフォルビアのホワイトゴーストがおすすめです。
ホワイトゴーストは、“白いオバケ”の名前の通り、白い肌感と、仮装したこどもを思わせるユーモラスな形が特徴。
鉢に、ハロウィンカラーのペーパーを巻きつけて、かぼちゃを添えたら、簡単にハロウィンインテリアのでき上がり。大人のハロウィンが楽しめると思います。
また、色が白なので、クリスマスのインテリアにもそのままなじみます。
手に入れやすくなった今が買いどき
10年ほど前は、まだ希少性が高く、なかなか高価だったホワイトゴースト。
最近は流通が増え、ずいぶん手に入りやすい価格になりました。
サイズも、大中小とさまざま。
「買いやすくなったから、かっこいい大サイズを買っちゃおう!」
と思った方、ちょっと待って。
ホワイトゴーストは、あまり手はかからないのですが、ちょっぴり難しいグリーン。
一部が腐ると、いっきに弱ってしまうので、観察が必要です。
初めて育てる方は、なるべく小さめのサイズからスタートすることをおすすめしています。
小さなサイズから育ててみて、数年安定しているようなら、大きなものに挑戦してみても。大サイズはやっぱり存在感抜群(写真左)。憧れのインテリアです。購入する際は、きちんと置き場所のスペースを確保して。
大切に育てたい! ホワイトゴーストと暮らすコツ
POINT1 安定した温度で
トゲがあるので、サボテンの一種だと思われることもありますが、ホワイトゴーストはユーフォルビアの仲間。暑さ、寒さに弱く、安定した環境を好みます。室内で育て、エアコンで温度コントロールをしましょう。これからの季節は、冷やしすぎにも御用心。室内で、15°以上はキープしたいところです。
POINT2 水は春夏一度ずつ
一年を通して、水はほとんど必要ありませんが、春と秋に一度ずつ、根元にしっかり水をあげましょう。ただし、かなり蒸れが苦手なので、水をあげたらしっかり乾かすことも大切です。
POINT3 直射日光を避ける
白肌ですから、日焼けもNG。直射日光が入るところに置くのは避けてください。
ホワイトゴーストは、ちょっと調子が悪いな、と思うと、いっきに全体が腐って朽ちてしまうことがあります。気づいた時には手遅れということが多いので、よく観察してください。カイガラムシも大敵なので、注意が必要です。
少し難しいところもありますが、環境になじめば、長くゆっくり成長してくれるホワイトゴースト。ハロウィンシーズンに、ぜひトライしてみてください!