注文住宅を建てたのは、ライフスタイル書籍などで幅広く執筆を行なっているライター・佐藤望美さん。整理収納のプロを多数取材するうち「本当に暮らしやすいおウチをつくりたい」と思うようになったそうです。特に収納にはこだわりがあり、可動棚「シューノ」を採用することに。注文住宅の計画から完成、実際の使い方までをありのままに語っていただきました。完成した新居には、日々の暮らしをラクに快適にする工夫がいっぱい。今回の記事では、入居して1年が経ち、その後の変化や模様替えについて詳しく教えていただきました。連載記事はこちら

佐藤望美

佐藤望美

ライフスタイル全般を手掛けるエディター・ライター。インテリア、整理収納、家事のコツ、ミニマリスト関連の書籍も数多く編集、執筆。トラベルエディターとして子連れ旅情報をまとめたWebマガジン「FOOTABY!」を運営中。

https://www.instagram.com/nozomi.at.work/

「シューノ」って?

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  • 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
  • もっと知りたい方はこちら
    https://uchishu.com/royal/

こども部屋、その後。小学生2人になり、こどもの2人部屋を視野に学習スペースを移動

2023年に注文住宅を建て、住み始めてから1年半ほどが経ちました。その間にも収納スペースを少し増やしたり、すでに設置している可動棚「シューノ」の棚板を移動させて模様替えしたりと、より暮らしやすくアップデートを続けています。

なかでも大きく変わったのが、こどもの学習スペース。洋室1に設けていた学習スペースを、隣の洋室2に移動させました。

洋室1にあった、以前の学習スペース

以前の学習スペースは、小学4年生のこども(当時)のためのもの。洋室1の壁に可動棚「シューノ」の棚柱を設置し、デスク天板や棚板をつけてオリジナルのシステムデスクをつくっていました。

こどもはここで勉強し、洋室1の隣にある洋室2で家族そろって寝るというスタイルです。

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この春、上のこどもは小学5年生に。そして下のこどもが小学校入学を迎えました。そしてこのタイミングでこども2人の部屋をつくろうと前々から考えていたのです。

こども2人の部屋になる予定の洋室2

こちらが洋室2(8.5畳)。当初からこども2人の部屋にするつもりで設計し、壁の両側に可動棚「シューノ」の棚柱を設置してありました。

この部屋の奥の壁に、洋室1で設置していたデスク天板や棚板を丸ごと移動させたのです。

棚柱の間隔が同じなら、そのまま棚板をつけ替えられる!

ここで大きなポイントになるのは、棚柱の間隔です。

デスク天板や棚板の両端にはブラケット(棚板をサポートに固定するための棚受金具)がついていますが、ブラケットの間隔は棚柱の間隔とぴったり合っていることが大前提。そしてこの間隔さえ同じなら、別の場所にもそのままガチャッとつけ替えることができるんです。

可動棚「シューノ」は、壁に下地が入っている場合にのみ設置可能。柱でもOKです。壁全面にあらかじめベニヤなどの下地を仕込んでおけば、棚柱の間隔がずれていたとしてもつけ直しが可能となります。ただ、わが家は予算的に壁全面の下地を断念したため、間柱位置に棚柱を設置しています。学習スペースを移動させることは入居前から想定していたこと。主寝室に設置した棚柱と、こども部屋に設置した棚柱の間隔がまったく同じになるよう、間柱の位置をしっかり確認しながら設置してもらいました。

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これを読んでくれている方がもし建築前で、可動棚「シューノ」を設置することが現段階で決まっているなら、あらかじめ想定される面に広く下地材を入れておくことを強くおすすめします! 格段に自由度が上がり、後から棚柱を増設するのも簡単だからです。

洋室の棚柱は入居時にほぼ設置ずみ。今回の移動にあたっては、デスク天板の真ん中を支えるために1本追加してとりつけました。これも間柱を狙い、デスク天板の裏側につけた中間用ブラケット(棚板をサポートに固定するための棚受金具)がぴったりはまる間隔でビスを打ち込んでいます。

天板デスクの裏側の様子。中間用ブラケットがしっかり入るような壁の位置に棚柱を追加

わが家において、こうしたDIYはすべて夫が担当。得意分野かつ本人も好きなようなので、気兼ねなくお願いできます。でも自分でやれ、と言われたら私は絶対にムリ。DIYに明るくない場合、自力でなんとかするのは難しいと思っています。下地が入っているかどうか、間柱が通っているかどうかは建築図面や下地チェッカーで確認可能ですが、もし予想が外れて下地のない場所に棚柱を設置してしまった場合はかなり危険。石膏ボードでも同じです。ビスが効かず、棚板とモノがすべて手前に倒れてくる可能性が高いからです。可動棚「シューノ」の取り扱い工務店を探して依頼するほうが安全で確実!

デスク天板の高さを調節。モノの置き場所をマイナーチェンジできるのも可動棚ならでは

移動させたい場所に棚柱さえあれば、棚板を動かすことじたいは本当に簡単。ものの10分で終了します。せっかく取り外したので、棚板を拭いてきれいにしながら新しい場所へ設置していきます。

この1年で身長もかなり伸びたため、デスク天板の高さも変えました。通常の学習机ならできない高さの微調整も、可動棚「シューノ」なら手軽にできてしまいます。

棚板に置くモノは以前とそれほど変わらず、学用品や普段使う勉強道具が中心。主寝室で左壁のフックに引っ掛けていたランドセルは、棚板に専用スペースを確保することにしました。

今回はそのランドセル置き場のすぐ上に、ちょっとした工夫をプラス。棚板の側面にマグネットバーを設置しました。上手工作所の「壁付けマグネット メモホルダー」です。本来は壁につけるようですが、厚みのある棚板なら問題なくビスを取りつけられました。

ここには時間割や、学校に提出しなければならない書類などを貼っています。とても使い勝手がよいので、下のこども用にも今後買い足すかも?

小学1年生の学習スペースはまだ検討中。棚板を少しだけ用意し、学用品を置く場所に

入居当時の様子。棚柱は3本設置ずみ

この部屋にもう1ヵ所設置してある棚柱のコーナーは、下のこどもの学習スペースとして確保。小学校入学を機にこども2人の部屋にしよう、と準備を進めてきましたが、じつは今のところ完全なこども部屋としてはまだ機能していません。

小学1年生のこどもはまだリビング学習が基本で、学用品もそれほど多くはないのがその理由です。とはいえモノはゼロではないので、少しだけ棚板を設置して収納スペースをつくっています。

横を通るときに邪魔にならないよう、棚板は少し高めに設置

今棚にあるのは、通信教育の教材や学校に持っていく予定の学用品など。この写真では少なめですが、夏休み中の今は持ち帰りの学用品がありこの倍くらいに量が増えています。

3本のうち中央がデスク天板を中間で支えるための棚柱

現在はまだ棚板のみ設置。いずれ自室で勉強するようになるはずなので、そのときが来たらデスク天板を設置するつもりです。ただし、デスク天板を中間で支えるための棚柱はこのタイミングで打ち込んでおきました。

「自分の部屋で勉強したい」となったら、すぐにデスク天板を設置することができるので安心。準備だけはしつつも、今はまだ棚板を最小限にして部屋を広く使えます。

こども部屋は、年齢が上がるにつれて少しずつモノが増えて変化していくものだと実感。変化に強い可動棚「シューノ」がぴったりだと改めて感じました。

わが家の収納、また変化があればここでご紹介したいと思っています。

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